プールに降る雨 "10:04" 2026年4月26日

10:04
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ベン・ラーナー,
木原善彦
各エピソードが映像的で記憶の残りかたとしては映画を一本観たよう。 文章中になにげなくちりばめられたユーモアのセンスにシンクロできて同時代の人だなという感じ。やっとオレたちの仲間がきたな、というか。 インテリでナイーブでイケすかなくて、最近読んだウェルベックやパワーズ、あるいは村上春樹を思い出した。 著者は詩人として出てきた人みたいだけど小説も書き続けてほしい。 生きていればいつか再読するだろう。そういう本。 “てか、これってウォール街占拠の目的とは全然違うんですけど、俺は男を常に喧嘩の強さで測るのをやめにして、あそこの重さが一トンあるみたいな仕草もやめた。すると、世界が少し違って見えてきたんですよ。”p.59 “それは人種的そして階級的な不安を解消するための、新しいタイプの生政治的な語彙だった。「肌の色が茶色い人や黒い人は生物学的に劣っている」と言う代わりに、「彼らが摂取している食品や飲み物が悪い」──そうなっている原因は本人たちのせいでもないし、その状況には同情する──と主張する。”p.111 “14丁目では新たな乗客の一団が乗り込み、ロベルトと僕の間に人が割って入った。もしも僕とロベルトが人種的に似て見えていたら誰も間に割り込まなかったかもしれない、などと考えながら僕は人混みを押し分けて彼のそばまで進み、手をつないだ。”p.164 “二〇〇〇年世代の女性が取る、配偶者選びの新しい戦略において最優先されるのは、核家族を形作ることではなく、面倒な父親を遠ざけておくことだ。”p.171
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