豆腐ゆで太郎 "熟柿 (角川書店単行本)" 2026年4月26日

熟柿 (角川書店単行本)
話が暗すぎる、重苦しくないと文学じゃないってやつ?とか、こんだけをひっくりかえす喜劇って何が起こる?とか、ぜんぶ私が浅かった。 これはそんな陳腐なものではない。 我々小市民の日常を書き起こしたら、嫌なこと不幸なことの方が多い。 半年や一年なんてあっという間に過ぎる。淡い期待は大体裏切られる。 逆転ホームランみたいな幸せはないのに、転落のきっかけはそこかしこにある。 それでも本当に小さな支えで生きていける。強がりじゃなくて本当にそういうもの。 急いて招いた不幸と、忍耐がもたらした幸福と、その話だった。 叔母の神経質さや柿好きも何か伏線かと思ったのですがまだ検討つかず。 フェリーの中で最高の物語を読んで、いろんな人の感想を読み漁る幸せな日曜日。
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