akaru-i "流れよわが涙、と警官は言った" 2026年4月26日

akaru-i
@akaru-i
2026年4月26日
流れよわが涙、と警官は言った
流れよわが涙、と警官は言った
フィリップ・キンドレッド・ディック,
フィリップ・K・ディック,
友枝康子
本の整理をしないと本棚に入りきらない、断捨離しようと向かうが、結局処分できない。それを何年にもわたり何度も繰り返した末、 もう腰を据えて一冊ずつ、何が好きで手放せないか、向き合うことにした。 この本は、まず、タイトルが好きすぎる。 英語タイトルもそのままの翻訳もカッコよい。 何度かは読み返し引っ越しのたびに生き残ってきた本。 何度も読んでるのに、ここ十年以上は読んでいないかも、内容もうっすら。 今回、最初に読み返してみました。 そうだったそうだった、と読みながら編み目が編まれていくような、逆か、ほどけていくような感覚のおもしろさが再読にはある。 そうだ、おしまい近くの、ここで泣いてしまうところだな。いまは泣かないけど。変わらず胸に迫るものはある。 エピローグを読むと、未来は薄っすら希望がみえているような。 しかし2026の今の世界はどうだろう… 1974に思い描いていたSF世界と現代を比較するのもおもしろい。 遺伝子組換えアンドロイドがいたり、火星や月にも行けちゃう世界線でも、現金主義だったり電話に線がついてたりするのもおもしろい。 スィックスがいまはトゥエンティーくらいになって、進化しながら独自変貌をとげて、涙のない人間ならざるものが世界を動かしているのかもしれない、SF世界よりもディストピアな現代を思った。
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