socotsu "現代ストリップ入門" 2026年4月25日

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@shelf_soya
2026年4月25日
現代ストリップ入門
現代ストリップ入門
夏堀うさぎ,
武藤大祐
"役(作品)と芸名との絶え間ない往還"(p.236)にも宝塚のショーを思い出す。これは未観劇の人間の勝手な想像だけど、宝塚観劇で男役や娘役を演じる、出生時に「女性」を割り振られた人たちの演技によって、男性性や女性性は後天的に作られおのおのが環境や本人の意思に合わせて演じるものと思い当たったように、ストリップを観劇することで脱衣や裸体とエロティシズムとのつながり・距離もまた、それぞれの作品中での文脈の示し方によって着脱可能なものだと気づくのかもしれない。身体そのものを見ることと、踊りや演技によって身体をどう見せるかの意味が付与されること。 関連して、宝塚のロケット(ラインダンス)で脚を上げる動作はその技術とともにむき出しの健康的な脚を観客に見せつける意味があると思うけれど、それを自分たちを加害する対象への怒りを示す「蹴り上げる」動作へ、抵抗の表現と読み替えるような場面を作った上田久美子の『BADDY』も思い出していた。ストリップ鑑賞を好む歌人・川柳人の方が好意的な感想を寄せていたのは本当に納得がいくことではある。私は宝塚とはもう縁を切った立場だけど、このような作品の構造について考えることは本当に面白い行為だった。
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