読本獣 "潮騒" 2025年3月19日

読本獣
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@GODZILLA2001
2025年3月19日
潮騒
潮騒
三島由紀夫
決して考え深くはない主人公が、期せず好機に恵まれ、期せずものにしてゆく。 しかしそこに、我は必然を見てしまうのだ。 「そして1度も神々を疑わなかったことに、神々の加護を感じた」 無口で、ただ一つの道徳の中で生きる彼の姿には、愛着を抱くと共に、とても敵わないなぁという畏敬ともつかない、仄かな輝きを見た。 そして何より 超 純 愛!! うが、ご馳走様でした。 三島作品の中でも、とりわけ素直で読みやすく、特異な位置にあるというではないか、この作品。 他作品を知らない我の尻尾は既にビンビンぞ!
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