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読本獣
読本獣
@GODZILLA2001
本を喰らい、知を血肉とす、飽くなきインテリ獣。 ジャンルの見境はなく、食指の動きは尻尾が示す 「うが!その本、美味そうだな」 グルメ情報、待ってます。
  • 2025年5月20日
    教養・読書・図書館
  • 2025年5月6日
    ビタミンF
    ビタミンF
    既婚の中年男性が主人公の、家族を描いた短編集。 親や兄弟、時と場所を同じくしてきたけれど、決して一心同体なんかじゃない。互いに互いを生きていて、どこまでも分からない存在。誰よりも近くにいるからこそ、それを信じがたく、また悔しく感じてしまう。 でもしかし、家族ってのは、ただかけがえのないもの、だとも思えない。あれこれ家族の「もしも」を考えながら読むと、胸を掻きむしりたくなった。 それにしても子供に頼られない父親って…皮肉な話だ。 「家庭っていうのは、みんながそこから出ていきたい場所なんだよ。俺はそう思う。みんなが帰りたい場所なんじゃない。逆だよ。どこの家でも、家族のみんな、大なり小なりそこから出ていきたがってるんだ。幸せとか、そういうの関係なくな」(本編より) 「この小説集に描かれているのは、『取り返しのつかなさ』を打開し、修復の完了したあたらしい家族像ではなく、『取り返しのつかなさ』はそのまま変化しないという残酷な事実を認めたうえでなおたたかっていこうとする決意であり、本当にそれを乗り越えられるのだろうかとという大きな不安の姿なのである」(解説より)
  • 2025年3月19日
    潮騒
    潮騒
    決して考え深くはない主人公が、期せず好機に恵まれ、期せずものにしてゆく。 しかしそこに、我は必然を見てしまうのだ。 「そして1度も神々を疑わなかったことに、神々の加護を感じた」 無口で、ただ一つの道徳の中で生きる彼の姿には、愛着を抱くと共に、とても敵わないなぁという畏敬ともつかない、仄かな輝きを見た。 そして何より 超 純 愛!! うが、ご馳走様でした。 三島作品の中でも、とりわけ素直で読みやすく、特異な位置にあるというではないか、この作品。 他作品を知らない我の尻尾は既にビンビンぞ!
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