潮騒
81件の記録
N@r_is_for_read2026年3月23日読み終わった初めて三島由紀夫の小説を読んだ。 伊勢海の島の恋物語で、その辺の地理が分かっていたらより楽しめていたのかなと思いつつ、知らないからこそ私の都合の良いように想像して読むのも楽しかった。 新治と初江のピュアな恋模様は読んでいて温かく涼やか。海のない地域育ちの私には、海辺の描写がとても魅力的だった。読んでいる間、ずっと潮の香りがしているような気さえした。

- 綾鷹@ayataka2026年3月12日古代の伝説が息づく伊勢湾の小島で、逞しく日焼けした海の若者新治は、目もとの涼しげな少女初江に出会う。にわかに騒ぎだす新治の心。星明りの浜、匂う潮の香、触れ合う唇。嵐の日、島の廃墟で二人きりになるのだが、みずみずしい肉体と恋の行方は――。 困難も不安も、眩しい太陽と海のきらめきに溶けこませ、恩寵的な世界を描いた三島文学の澄明な結晶。 近々鳥羽に行く予定があり、鳥羽の神島が舞台の小説を。 三島由紀夫の小説は初めてだが、驚くほどに爽やか。 勝手な思い込みで三島由紀夫は敬遠していたが、いい意味で裏切られた。。と思ったら、三島由紀夫の小説の中でも異質と言われているらしい。 非現実的な程の純粋さ、瑞々しい若さ。 島、海、景色の描写が美しくて、この島でならこんな純愛が成り立つのだろうかと思ってしまう。 身近にいるタイプではないのに、主人公に感情移入してしまう不思議。 初めて恋をしたときの初々しい感情を思い出すからだろうか。 他の三島由紀夫作品も読んでみたいと思った。 ・新治はすこしも物を考えない少年だったが、この一つの名前は非常な難問のように、彼の心を思わせてやまなかった。名前をきくだけで頬がほてり胸が弾んだ。こうしてじっと坐っているだけなのに、はげしい労働の際にしか見られない変化が起ってくるのは、気味がわるい。彼は自分の頬に掌をあててみた。その熱い頬は他人の頬のような気がした。自分にわからないものの存在は彼の矜りを傷つけ、怒りは彼の頬を尚のこと真赤にした。 ・『神様、どうか海が平穏で、漁獲はゆたかに、村はますます栄えてゆきますように!わたくしはまだ少年ですが、いつか一人前の漁師になって、海のこと、魚のこと、舟のこと、天候のこと、何事をも熟知し何事にも熟達した優れた者になれますように!やさしい母とまだ幼ない弟の上を識ってくださいますように!海女の季節には、海中の母の体を、どうかさまざまな危険からお護り下さいますように!......それから筋ちがいのお願いのようですが、いつかわたくしのような者にも、気立てのよい、美しい花嫁が授かりますように!.....たとえば宮田照吉のところへかえって来た娘のような・・・・・・』 風がわたって来て、松の様々ばさわいだ。社の暗い奥にまで、そのとき吹き入った風が森厳な響きを立てた。海神は若者の祈りを嘉納したように思われた。 新治は星空を仰いで、深い呼吸をした。そしてこう思った。 『こんな身勝手なお祈りをして、神様は俺に罰をお下しになったりしないだろうか』 ・突然、初江が信治のほうを向いて笑うと、袂から小さな桃いろの貝殻を出して、彼に示した。 「これ、覚えとる?」 「覚えとる」 若者は美しい歯をあらわして微笑した。それから自分のシャツの胸のかくしから、小さなはつ江の写真を出して、許嫁に示した。 初江はそっと自分の写真に手をふれて、男に返した。 少女の目には矜りがうかんだ。自分の写真が新治を守ったと考えたのである。しかしそのとき若者は眉を聳やかした。彼はあの冒険を切り抜けたのが自分の力であることを知っていた。
- 亮亮@kiiroimegane2026年2月22日読み終わった2周目。 三島作品の中ではストーリーや題材として読みやすい作品。 島生まれ島育ちの、素直な男女の素直な恋の物語。 自然との共生、村社会の閉塞感、その中で信念を持って生きていく若者の姿が美しく描かれる。

yuki@yuki00462026年2月11日読み終わった少年ジャンプの王道ストーリー的な安心感がある純愛小説。ストーリーがピュア過ぎて、逆に猟奇的なグロい小説とか読後感エグい小説よりもある意味で非現実的で、「こんなの現実世界ではあり得んだろ、、、」って感想を抱くのは自分だけだろうか笑 三島作品で読みやすいのはこれかもだけど、コレを人にオススメするのもなんか違う気がする、、、 照吉の男は気力や。家柄や財産は2の次や。 が個人的にお気に入りのセリフ。
ギョメムラ@8823kame2026年1月10日綺麗な文章でインモラルな話が書かれるから純文学が好きなのであり、綺麗な文章で綺麗なことを書かれても…と思ってしまった。もちろん全部読めてる時点で読みやすくはあるが- もぐもぐ@mog_reading2025年11月15日読み終わったあまちゃんファンなのでこれはいつか読んでおかないとと思っていた作品。その火を超えてこいって本当にそのままなんだ!というのと、三島作品の中ではかなりピュアなラブストーリーなのがなかなか面白かった。



- 花粉症@pugh2025年10月4日読み終わった初三島作品でした。純文学の人というイメージで、とっつきにくいものかと思っていたけど、案外スラスラと読めた(知らない言葉が多かったので当然調べながら)。風景が目の前に浮かぶような圧倒的な情景描写力。ストーリーはもちろん、美しい文章も存分に楽しめた。日本語っていいね。神島に聖地巡礼に行ってみたい!
ktr@ktrrr2025年10月2日読み終わった「自分の力であることを知っていた。」という締めくくり方がかっこいい。祈りやお守り(写真)などの神秘的要素に支えられながらも、自分自身とその力を信じている、という男らしい決意に心を打たれた。

そめ@s_o_m_e2025年6月19日読み終わった三島由紀夫作品は初めて読んだ。 ピュアで牧歌的な恋愛ストーリーと聞いていたけど、そんなことなかったな。服を着ている時は気やすく声もかけられるのに、着てなかったら恥ずかしくて何も言えない二人だったのにさぁ……障害を乗り越えて結ばれても、ラストの文章にはそれぞれ立ってる場所も見てるものも違うんだな、っていう距離を感じた。 心を掴まれる美しい文体で読みやすかった。 他の作品も読んでみたい。


amy@note_15812025年5月16日読み終わった感想今度の読書会の課題本である三島由紀夫の『潮騒』を読んだ。くうう、三島由紀夫って、三島由紀夫って……!嫌い!でも好き!ってなる。マジで 三島由紀夫にしては(三島由紀夫にしてはとは?)きらきらしているというか、爽やかな話。『永すぎた春』とか『夏子の冒険』とか雰囲気が近いかも。 光の三島由紀夫?というか夜明けの三島由紀夫? しっかし三島由紀夫は自分が美しいと思ったことについての描写はすっごい力が入るよなあ……。筆、ノッてるねえ!って言いたくなる。 肉体の美しさ、自然の美しさは本当にすごい。三島由紀夫は彼の美の描写が読みたくて読んでいるところがある 話の内容としては舞台が歌島で、若い漁師と海女の二人が結ばれるまでを描く純愛もの 発生する障害なんかも王道で「俺だって王道ラブストーリー書けるもんね!」とでも言いそうな内容であった とはいえ随所に散りばめられた情景の描写なんかは三島由紀夫文学なのと、個人的には『潮騒』の前に『永すぎた春』とか『夏子の冒険』を読んでいたので、むしろ『潮騒』ってあっちの方向の話なんだ!?と思ったんであった 案外こういうきらきらラブストーリー書くの好きだったんかな…

アネモネ@ebi12022025年4月8日読み終わった読書日記全然昔の人の作品を読んでなかったから読みたい気分になって読んだ 今の時代に読んでも全く違和感がない内容だった 純愛若い結婚、なんかクセになる感じで読めた 三島由紀夫にハマったのかもしれない

とぅありん@rain_route2025年3月22日読み終わったこの本をくれた友達が「一つも文句がない」と言った意味がわかった。 支離滅裂な箇所が一切なく、規則正しく物語が進むし、「善」がきちんと報われる。とてもシンプルだ。 古代ギリシアの物語をモチーフにしているらしく、ある意味現代っぽくない小説である。 世界文学全集みたいなのを読んでいた子どもの頃の純粋な気持ちで読むととても楽しめる。 ストーリー自体はシンプルだけど、風景の描写、心理描写は世界文学全集には絶対出てこない三島オリジナル。なんでそんな複雑な感情を表現できるのかと感心する。
読本獣@GODZILLA20012025年3月19日読み終わった決して考え深くはない主人公が、期せず好機に恵まれ、期せずものにしてゆく。 しかしそこに、我は必然を見てしまうのだ。 「そして1度も神々を疑わなかったことに、神々の加護を感じた」 無口で、ただ一つの道徳の中で生きる彼の姿には、愛着を抱くと共に、とても敵わないなぁという畏敬ともつかない、仄かな輝きを見た。 そして何より 超 純 愛!! うが、ご馳走様でした。 三島作品の中でも、とりわけ素直で読みやすく、特異な位置にあるというではないか、この作品。 他作品を知らない我の尻尾は既にビンビンぞ!













































