潮騒

30件の記録
- そめ@s_o_m_e2025年6月19日読み終わった三島由紀夫作品は初めて読んだ。 ピュアで牧歌的な恋愛ストーリーと聞いていたけど、そんなことなかったな。服を着ている時は気やすく声もかけられるのに、着てなかったら恥ずかしくて何も言えない二人だったのにさぁ……障害を乗り越えて結ばれても、ラストの文章にはそれぞれ立ってる場所も見てるものも違うんだな、っていう距離を感じた。 心を掴まれる美しい文体で読みやすかった。 他の作品も読んでみたい。
- amy@note_15812025年5月16日読み終わった感想今度の読書会の課題本である三島由紀夫の『潮騒』を読んだ。くうう、三島由紀夫って、三島由紀夫って……!嫌い!でも好き!ってなる。マジで 三島由紀夫にしては(三島由紀夫にしてはとは?)きらきらしているというか、爽やかな話。『永すぎた春』とか『夏子の冒険』とか雰囲気が近いかも。 光の三島由紀夫?というか夜明けの三島由紀夫? しっかし三島由紀夫は自分が美しいと思ったことについての描写はすっごい力が入るよなあ……。筆、ノッてるねえ!って言いたくなる。 肉体の美しさ、自然の美しさは本当にすごい。三島由紀夫は彼の美の描写が読みたくて読んでいるところがある 話の内容としては舞台が歌島で、若い漁師と海女の二人が結ばれるまでを描く純愛もの 発生する障害なんかも王道で「俺だって王道ラブストーリー書けるもんね!」とでも言いそうな内容であった とはいえ随所に散りばめられた情景の描写なんかは三島由紀夫文学なのと、個人的には『潮騒』の前に『永すぎた春』とか『夏子の冒険』を読んでいたので、むしろ『潮騒』ってあっちの方向の話なんだ!?と思ったんであった 案外こういうきらきらラブストーリー書くの好きだったんかな…
- アネモネ@ebi12022025年4月8日読み終わった読書日記全然昔の人の作品を読んでなかったから読みたい気分になって読んだ 今の時代に読んでも全く違和感がない内容だった 純愛若い結婚、なんかクセになる感じで読めた 三島由紀夫にハマったのかもしれない
- とぅありん@rain_route2025年3月22日読み終わったこの本をくれた友達が「一つも文句がない」と言った意味がわかった。 支離滅裂な箇所が一切なく、規則正しく物語が進むし、「善」がきちんと報われる。とてもシンプルだ。 古代ギリシアの物語をモチーフにしているらしく、ある意味現代っぽくない小説である。 世界文学全集みたいなのを読んでいた子どもの頃の純粋な気持ちで読むととても楽しめる。 ストーリー自体はシンプルだけど、風景の描写、心理描写は世界文学全集には絶対出てこない三島オリジナル。なんでそんな複雑な感情を表現できるのかと感心する。
- 読本獣@GODZILLA20012025年3月19日読み終わった決して考え深くはない主人公が、期せず好機に恵まれ、期せずものにしてゆく。 しかしそこに、我は必然を見てしまうのだ。 「そして1度も神々を疑わなかったことに、神々の加護を感じた」 無口で、ただ一つの道徳の中で生きる彼の姿には、愛着を抱くと共に、とても敵わないなぁという畏敬ともつかない、仄かな輝きを見た。 そして何より 超 純 愛!! うが、ご馳走様でした。 三島作品の中でも、とりわけ素直で読みやすく、特異な位置にあるというではないか、この作品。 他作品を知らない我の尻尾は既にビンビンぞ!