高橋|往来堂書店 "わたしたちに許された特別な時..." 2025年3月18日

わたしたちに許された特別な時間の終わり (新潮文庫)
所収の「三月の5日間」を途中まで。「日常生活ではまず口にしない話題」でも心置きなく話せるのが読書会だが(cf.『読書会という幸福』)、それに近い場でさえ何も引き出されなかった男女二人の、ラブホテルでの滞在五日間(長い!)が描かれる。設定された空間ではなく、ほかに何もないという状況で滲み出る言葉にこそ、本質と本音が宿るのかもしれない。
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