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@bunkobonsuki
2026年4月26日
砂漠と異人たち
宇野常寛
『遅いインターネット』の続編の舞台は、まさかの砂漠であった。そしてこの話の次は庭である。インターネット→砂漠→庭と、著者の表現はパンジージャンプのごとく跳躍して戻ってくる。
本書では砂漠を追い求めた著者が、T.E.ロレンス、村上春樹、吉本隆明の人生・思想を通じて「事物を愛すること」を説く。この並びがどうして繋がるのか読んだ後も不思議に思う。が、確かに繋がるのだ。
私は、著者の「事物を愛する」思想に触れて、本との向き合い方について考えた。本の歴史を紐解くと、本はそれ自体が崇拝され、愛されるモノであった。デジタル化によって情報としての側面が強調された今では、本そのものを愛する方が稀であろう。
本そのものを愛すること。つまり集め、保存ことは、単に情報を取り込む以上の営みであると信じる。