
橘海月
@amaretto319
2026年4月26日
クジラアタマの王様
伊坂幸太郎
読み終わった
あれ?これは現実かな?と思わせる文章を描くのが、上手い作家がいる。タイプは異なるが、朝井リョウと伊坂幸太郎の小説はまさに「あれ?これは現実かな?」と思わせられるものが多い。
読みながらこんな現実があったような?と不気味になるほど。荒唐無稽な設定なのに説得力があって、何度もゾッとした。
製菓会社の広報に勤める会社員の岸、若者に絶大な人気のダンサーヒジリ、都議会議員の池野内、三者三様な彼らは、ある共通の過去と夢を共有していた…。夢の中で敵と戦い勝つと、現実のピンチも切り抜けられる…。不思議な世界と現実との境目が曖昧になる中、幾度も訪れるピンチがあっさり解決しながらも、不安はひたひたと押し寄せる…。年月が経つのに一抹の寂しさもあっただけに、意外な人事には小躍りしたくなった。そうきたか!年月が経つのも悪くない。




