502 "あいにくあんたのためじゃない" 2026年4月26日

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@502
2026年4月26日
あいにくあんたのためじゃない
女性の結束力の強さ(と女性を敵に回した中年男性の自分本位な行動から招いた結果故の愚かさ)を楽しめる短編集だった。柚木麻子さんの作品は気になってたのでやっと手を出せたことに感無量。 『トリアージ2020』は医療ドラマってハマると観ちゃうよなぁ…とか、『商店街マダムショップは何故潰れないのか?』は確かに客がいるところ見たことないけどずっとある店、見たことあるな…など自分の過去を振り返りながら読む作品集だった。 以下2作が印象強かったので、作品ごとに感想 『めんや 評論家おことわり』 復讐への熱がすごい。自分も同じようなことをされて周りと手を組めるなら同じことをしたいと思った。昔ラーメン屋に1人で食べに来てた女性を盗撮しては蔑んだコメントをブログか何かに載せてた人を思い出した。男特有のクソだなぁと思う部分の描写が上手い。ラーメン食べたくなった。 『BAKESHOP MIREY'S』 飲食店経営をぼんやり夢見て大学に進学した自分には随所随所で殴られるような感覚になり、同時に当時の浅はかな自分の気持ちや行動を分析できる話だった。 秀実のように進学すれば道は開けると楽観的な考えだったこと。また、店を持ちたい気持ちに対しては嘘ではないけどレシピを読むと気持ちが萎えたり、楽しいことは全て消費行動であること等、終盤に続く未怜のことを綴る文は読めば読むほど耳が痛くなった。本当は何もしたくないだけなのに、やれない・やらないことに何かと理由をつけるのもその通りで。 ときめきをお金で買う必要がない人生こそ、最高に恵まれていること、ケチというのは特権という言葉は金言にしたい。
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