
じ
@ypw
2026年4月27日
ここはすべての夜明けまえ
間宮改衣
「ーかいていったらなっとくできるかな、わたしは人生をどうしようもなかったって」
本屋でたまたま見つけて開いたページにこの一文があり、なぜだか心が救われた気がした。
一冊を通して主人公ーしかも名前は最後まで分からないーが語っていく家族史についての内容。歪んだ家族、その連鎖、対立と老い、人を愛すること…それらについて向き合う方法は、思っていたよりたくさんある。許さないことが、許すことでもある。ただ見つめることで、向き合うことだってできる。映画『The whale』での一節が出て来たり、SFだけれど限りなく近い、まるでこれは自分の話?と思うように不思議な読書体験だった。くらげハンターの夢で会ったあの人は、間違いなくわたしだ。 名久井さんの装丁も素敵です。
