ポるか "イデアの再臨 (新潮文庫ne..." 2026年4月27日

ポるか
ポるか
@poruka
2026年4月27日
イデアの再臨 (新潮文庫nex こ 77-2)
登場人物たちが自律して生きている。 創作の世界で、こんなにも能動的な意志を登場人物たちから感じられる作品は、そうそうない。 読み手であり、この物語の観測者である読者の意に反して、彼らは自由に生き生きと物語を紡ぐ。 僕ら読者はいつの間にかその世界を、あたかも存在し得るもう一つの世界と認知してしまっている。 そして、ラストの一行で現実へと引き戻される。 「電子書籍化不可能」「映像化不可能」、散々使い古されたこの言葉たちが、こんなにも説得力を持つ作品はなかなかない。 まさに「実現不可能」。紙の本だからこそできる所業。 とにかく先の展開が気になりすぎて、今自分が何ページ目を読んでいるのか分からなくなるほど、とにかくのめり込んで読了に至る。 最初から最後まで完成度の高いミステリー。 この作品を紙書籍以外で表現する場合は、世界から「   」という概念がなくなればいいのかも。 そうすれば電子書籍化   、映像化   、と言われてきた数々の作品も、きっと実現   なんて言われることなく、無事実現に至るだろうか。 まぁ、そんなことは   なんだけれども。
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