
ポるか
@poruka
2026年4月27日

読み終わった
登場人物たちが自律して生きている。
創作の世界で、こんなにも能動的な意志を登場人物たちから感じられる作品は、そうそうない。
読み手であり、この物語の観測者である読者の意に反して、彼らは自由に生き生きと物語を紡ぐ。
僕ら読者はいつの間にかその世界を、あたかも存在し得るもう一つの世界と認知してしまっている。
そして、ラストの一行で現実へと引き戻される。
「電子書籍化不可能」「映像化不可能」、散々使い古されたこの言葉たちが、こんなにも説得力を持つ作品はなかなかない。
まさに「実現不可能」。紙の本だからこそできる所業。
とにかく先の展開が気になりすぎて、今自分が何ページ目を読んでいるのか分からなくなるほど、とにかくのめり込んで読了に至る。
最初から最後まで完成度の高いミステリー。
この作品を紙書籍以外で表現する場合は、世界から「 」という概念がなくなればいいのかも。
そうすれば電子書籍化 、映像化 、と言われてきた数々の作品も、きっと実現 なんて言われることなく、無事実現に至るだろうか。
まぁ、そんなことは なんだけれども。