しゅんみん "モモ" 2026年4月27日

モモ
モモ
ミヒャエル・エンデ,
大島かおり
児童文学だけれど、大人にこそ刺さると聞いていたので再読してみた。以前読んだのが随分前なのですっかり内容は忘れていたし、そこそこの長さがあるので前回は流し読みしてしまったのかもしれない。好きな章をメモしておいて、そこだけ短編のように読み返すのも楽しいかもしれない。 話の構成として、一つ一つの章が短く、数が多いのは読者を飽きさせなくて良いと思った。こういう点は児童文学らしいのかも。廃墟化した劇場から物語は始まり、最後は物語を語ってくれた人からの又聞きだったという入れ子構造で終わるのも、なんだか劇の観客だったのかななんて感じさせられて面白い感覚だった。ちょっと映画っぽいなと思ったり。 ⚠️以下ネタバレ含む 時間泥棒にそそのかされて、人々が時間を節約してせかせかと動くようになり、みんな常にイライラして何かに追い立てられている様はまさに現代社会を表していると思った。かく言う自分も忙しない日常が比較的好きだし、時間を節約して他のやりたい事ややるべきことに使いたいと常々思っている。しかし、日々を忙しく過ごしているからこそ何もすることがないような休日がより楽しく思えたり、普段押し込められていた感情や想像力が発揮されで良いものが作れたりもする。その度に、本当の自分はこっちなんだ、このために日々頑張ってあるんだよな。と気づかせてくれたりもする。時間を節約して、とにかく効率よく生きることそのものを目的としていては心を殺してしまうと思った。
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