モモ

174件の記録
- かず@kazu-m2025年10月6日読み終わった図書館で借りた何十年ぶりに再読。懐かしい気持ちも手伝って手が止まらなかった。今と昔で面白いと感じた部分は違うんだろうなと思いつつ、主人公モモが好きなのは変わらないなぁとも思った。
- ゆうすけ | オガノート@ogayuppy2025年10月4日読み終わった言わずと知れたミヒャエル・エンデ著の名作。ずっと昔、小学生時代に一度だけ読んだことがあって、全体を通して「すごく面白かった」ことと、なぜか「時間停止状態において宙に浮いた綿毛までも衝突物になる危険性」が印象に残っています。 なぜ読み返そうと思ったかというと、最近ChatGPTに日記を読ませていたらふと、 「あなたの日記からは『モモ』を思い出しますね。」 と一丁前な感想を言われまして。 確かにここ数日、「自分にとっての時間との向き合い方」みたいなことを考え続けていましたが、「『モモ』ってそういう話だったっけ?」となり、思い出すために実家から回収してきました。 岩波書店のハードカバー、1995年の52刷。全面的に日焼けした古い本ですが、装丁が頑丈なのか今でも気を使うことなくページをめくれます。 上記のような漠然とした記憶しか残っていなかったのですが、「ジジ」や「ベッポ」といった主要人物の名前の響きは覚えていて、古い友人と再会した気分。ずっとこの本の中で、登場人物たちが読まれるのを待っていたんだと思うと胸が温かくなります。 読み返してみて、なるほど、これは「時間」の本だなと。もちろん「時間どろぼうとの戦いの話」という大筋ははっきり覚えていましたが、物語の合間合間にこんなに時間への示唆が含まれていることを改めて知りました。(当時の僕は、時間に関するこの言葉たちをどう受け止めていたんだろう?) 都会を中心に、灰色の時間どろぼうたちに奪われた人々の「時間」を、モモという少女が取り戻しにいく――名作なのであらすじはこの程度に。 いくつか、2025年現在の僕の心に響いた言葉たちを紹介します。一応、自分でも場所を忘れないように章を記しておきます。 「時間とはすなわち生活なのです。そして生活とは、人間の心の中にあるものなのです。」 6章「インチキで人をまるめこむ計算」 6章の冒頭にミヒャエル・エンデからの語りかけのような形で提示されるメッセージ(あとがきではこれも謎の人物からたくされた話だということにされますが)。 心があって初めて時間は輝くということなのでしょう。これは後半に出てくる「時間の花」にもメタファーとなって表現されます。 「時間を感じとるために心というものがある」 12章「モモ、時間の国につく」 一つ前と似ています。景色を目で見るように、音を耳で聞くように、時間を感じる主語は心だということ。 「人生でいちばん危険なことは、かなえられるはずのない夢が、かなえられてしまうことなんだよ。」 15章「再会、そしてほんとうの別れ」 ジジが時間と引き換えに手に入れた身の丈に合わない自身の名声についてつぶやきます。「時間」についてではないのですが、この歳になるとなんとなく突き刺さる言葉。 夢は目標ではなく手段であるべきなんだなと。具体的な目標があっても、大事なのはその後に手に入る「心」が本当に欲しいものなのかどうか。それが描けていないと、夢だけ手に入った抜け殻になってしまうのかもしれません。 「お前の人生の一時間、一時間が、わたしのおまえへのあいさつだ。わたしたちはいつまでも友だちだものね、そうだろう?P326」 19章「包囲のなかでの決意」 マイスター・ホラが、モモとの最後の別れの際に交わす言葉。 ホラは「時間」それ自体であり、「わたしたちは友だち」であるとモモに語りかけてきます。 いつしか山で感じたこと。それは「自分が生きているから時間が進む」という感覚。僕と時間が対等な関係であるということの自覚。 それはさらに深化させると、「時間と友達になる」ということかもしれない。過ぎ去っていく冷たいものではなく、隣にいる温かい存在として向き合うという、時間との理想の関係性をそっと示してくれたせりふでした。 さて、2025年の僕はこのような言葉たちを心に掴むことができましたが、つくづく小学生の僕はこれをどう読んだのかが気になります。割と大人でないと理解できない比喩も多い。 今回、一番考えさせられたのは、「時間どろぼう」の概念が時代を経て変わってきていることです。 現代において「時間どろぼう」という言葉で思い浮かべるのは「SNS」「ネットゲーム」「YouTube」といった、「思いがけず長時間費やしてしまう暇つぶし」でしょう。 しかし、これが書かれた1973年(日本でいうところの高度経済成長期)は、時間どろぼうが「無駄な時間の削減」「合理化」という言葉で騙し取っていたのは人々の「余白」なのです。 時間どろぼうの盗む対象が変わったと言うより、盗まれる側の認識が変わったということでしょう(「盗まれる」というより「盗ませている」に近いかもしれません)。 「合理化」「タイパ」が(異論はあれど)正義とされている現代を見ると、時間どろぼうの仕事は残念ながら成功したと言えるかもしれません。 ちなみに「余白」とは言え、「SNS」「ソシャゲ」をモモの中における「大切な時間」と結びつけづらいのは、僕の思考(嗜好)もあるのでしょうが、物語の中で盗まれていたのは「分かち合う時間」という側面が大きいのかなと。モモは、時間を分け与える存在として作中で輝いています。 誰かと話す時間、笑い合う時間、そうして時を忘れる時間――これらが「時間の花」を咲かせるのでしょう。それを上記のもので満たせるならそれは「大切な時間」に値するのでしょうが……僕が惰性で連続再生させてしまっているYouTubeに関しては、これはもう時間を奪われているというか、自ら投げ捨てている行為だなと…… 時間は支配するものではなく共存するもの、共有するもの。盗まれないように肌身離さず、心に時間の花を咲かせて生きていたいものです。 またいつか読み返すことを信じてーーモモ、ジジ、ベッポに「またね」という気持ちで本を閉じました。 本当に、「良い時間」でした。
- とろもろ@toromoro2025年9月25日読み終わったこんなにも豊かになっているのになぜ人間はこんなにもあくせく仕事をするようになったのだろうか。 なぜずっと人と喋ることなく今のように無機質な物体に向けてひたすら指を動かしているのだろう。ここに何があるんだろうか。 幸せは眠っている? 人と人が話して笑い合うこと以上に、幸福になれる瞬間がこの機械にあると勘違いするようになったのはいつからだろう。 時間をただただ短くすることだけでは幸せは見つからないと気付けてから始まるんだと思う。そんなことをこんなにも前からモモは教えてくれているんだと、ただただ感動できる時間だった。
- あかね@akane_7772025年9月24日読み終わった児童書ときいて、やさしい文章で書かれた面白い作品なのかなと思ったんだけど、いざ読んでみるとそれだけじゃなくてすごく考えさせられるお話だった。いま読めてよかった。
- r@teihakutou2025年9月19日かつて読んだ自分の“人生を作った本”ってある?、いつかそんな話もしたい、と本好きの友人に言われていたので、考える。わたしの“人生を作った本”かー、本読むようになったの最近だから難しいなー…と思いつつも、これは入れたいなという1冊。
- h.@32hitomi2025年9月17日読み終わった★★★★☆ 自分に与えられた時間について考えさせられる一冊。 ぼんやりと植物を眺めて過ぎていく時間が私にとっては大切な心のゆとりだとしても、誰かから見れば時間を無駄にしてると感じるのかもしれない。 時間の使い方は自分で決められるからこそ、自分がどうしたいか、何をもって幸せと感じるのか自分自身の価値観をブレずに持っていたいなと思う。
- おんぷ♩@onp_bookchan2025年9月15日読み終わった"時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているということには、だれひとり気がついていないようでした。” "人間が時間を節約すればするほど、生活はやせほそっていくのです。" ここの文章、本当にハッとさせられたな。
- +oRu@tn022025年9月2日読み終わった物理的な時間効率(経済効率)を優先し過ぎて、心を後回しにすることは、実は、人間らしい時間を失っているということを教えてくれる本。 道路掃除夫ベッポの言葉 「一度に全部のことを考えてはいかん、分かるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎのひと呼吸のことだけ、つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな。」 過去、現在、未来。いるのは1人だけ。 無いのは物理的な時間?人間が人間らしく生きることを可能にする時間?
- chai@kanasopo2025年8月26日audible聴き終わったこれまで何度も読んできたモモ。 オーディブルでも聴いてみた。 オーディブルで聴く方がリズムも良く映像が浮かぶ感じ。だけど、噛み締めたい文とか感じたい文がある場合は流れて行っちゃう。 両方で楽しむのは結構いい感じ。 朗読が高山みなみさんなので、 まあまあな頻度でコナンか乱太郎がちらつくのも楽しい笑
- 胸肉よりもも肉🍉@muneyorimomo2025年8月17日読み終わった子ども向けとは思えないほど、現代に通じる風刺がバチバチに効いてた! 豊かさを表すのはその人の持ち物じゃなくて心や考え方なんだなと思った。坂口恭平さんのnoteで読んだ、「自分で何でも作ってしまうことが1番の贅沢」という言葉を思い出した。
- 爪先@squareto05032025年8月16日読み終わった小学校二年生の頃に担任の先生におすすめされて以来の再読 忘れているところ 思い出せるところがまだらで、当時の自分が何に興味を持ち何がショックで何が好ましく思ったのかが追体験できて面白かった。 あと単純に物語としてあまりにも面白い。前半は我が身を振り返りながらじっくりと、後半はドキドキハラハラして夢中で一気読みしちゃった。 子どもの頃に読んだ時は純粋に子ども目線で読んでいたけれど、すっかりスマホ中毒でソシャゲ中毒になった今読むと非常に耳に痛い。 子どもの頃自分がどういう人間になりたかったのかを思い出したし、それが今の自分とは大きく違うことにも気付かされた。 思った以上に胸に刺さったな...。 時間に追われているなと感じたなら、胸のうちにいるモモに話を聞いてもらおうかな。
- にこ@bonyari_hinemosu2025年8月8日読み終わった@ 自宅心と時間の関係。大人が読んでも、というより大人にこそ読んでほしいな。 モモとモモの友人達の交流が第一章でかなり丁寧に描かれていて、どんな物語なのか全く前知識なしで読んでいた私は、この物語の根幹やテーマが分かるところまで早く読み進めてしまいたいと若干の苛立ちを感じてしまった。しかしモモがどんな子であるか、そしてその友人たちと心を通わせていく過程の描写が後に灰色の男たちに時間を奪われてしまった世界との対比に必要だったと気付いた。冒頭、早く早くと核心を急いて苛立ちを感じてしまった私こそ、灰色の男たちに時間を奪われてしまった大人の一人みたいだと反省した。 とにかく、折に触れて思い出したい言葉が多くてハイライトした箇所がたくさん。
- 本の虫になりたいひと@reaaaads38692025年7月12日読み終わった読んでて状況がありありと脳内に広がった。だから入り込めて楽しかった。裏にある「小学五・六年生以上」の文を読み、逆張りをしてあえて小学生の時に読まなかった過去の自分を思い出した。
- ひいらぎ櫂@shaki31222025年6月16日読み終わった図書館タイトルはよく聞くし、図書館でよく目に入るので子供向けと聞いてるけど読んでみようと思いました。 後ろに書いているあらすじを見て「時間ねぇ、、、」と思いながら読み始めたところ、日々時間に追われて、時短タイパ効率で生きている身にはめちゃくちゃ刺さりました。 時間泥棒との戦いもワクワクしながら読めて、自分の子供が読める年代になったら勧めたい一冊です。
- アイシティ@manamana2025年6月5日読み終わった再読小学校以来10年ぶりくらいに再読。案外内容覚えてた。改めて読んでみると、寓話感というか、乱暴に言うと説教臭さを感じざるおえなかった。悪い意味ではなく。ちょっと日々の過ごし方を直そうと思えたので良かった。
- 歌@tingaling2025年5月29日かつて読んだ大人になって、ようやく読んだ本でした。 子どもたちの通った保育園で、卒園のお祝いに贈られる本です。聞くことを大事に。人が育つことをゆっくり見ていけるように。
- am@riramaq2025年5月16日読みたい最近、ふと目にしたり、読んでいる本、Youtubeで見かけることが多い。前々からずっと読もうと思うっていたけど、今がタイミングな気がする。明日買いに行く。
- 誰荷@dqrekq2025年5月5日読み終わった5歳か6歳の頃、うちに突然やってきたこの本。やっと文字が読めるようになったばかりの私には到底難しすぎて、これは読めないと思ってた。そんな幼馴染みたいな本を改めて読む。エンデの「将来起こることとして話しても良かったのですよ」というあとがきが好き。
- keikoyamaguchi@pon_9122025年4月19日読み終わった読むたびに新しい『モモ』に出会える。今の自分に必要な言葉を受け取れる。 今回は読書会に参加するために再読したけど、今読めてよかった。読書会は6人で2時間半話しても足りないくらい。 読書は灰色の男たちへの抵抗になるのでは。
- yayano@yaya72025年4月14日かつて読んだちいさな少女モモと時間どろぼうの灰色の男たちによる、人間の心=尊厳を問い直す物語。 社会の枠組みから外れてしまっているように描かれる、ジジとベッポとモモのあたたかい友情が幾度となく胸を打った。 時間は人間そのものであって、時間がないとは心をなくす=忙しさによって、人生においてほかの大切なものを蔑ろにしてしまっていないか?と誰にでも当てはまってしまう、自身を振り返る一冊。 親が与えてくれた児童文学コレクションの中に「モモ」はたしかにあったけれど、小学高学年、それこそ「そんなことしてる暇がない(児童文学なんて読む暇がない)」時期を送っていた。そこから20年ほど経ってしまったけれど、いつ出会っても遅くないと思う。 途中、村上春樹の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」の世界に迷い込んだかと思った笑。こちらも大好きな作品。
- hmd@hmd_03202025年3月23日読み終わった現代社会に生きる大人にこそとか、そこに問われているものを拾いたくなるのはわかるけれど、それより物語に描かれたモモのハラハラドキドキとした冒険をただただ楽しみたい
- リホ@chocomint6112025年3月18日読み終わった小学生の時に学級文庫に置いてあったけど気になって読まずで終わってた本。 24歳という大人になって読めた!忙しいって言って過ぎる時間がちょっぴりもったいないって感じた。
- 青布団@ofton_ofton2025年3月15日再読読書会読書会に向けて数年ぶりに再読したけど、全然覚えてなかったのでかなり発見があった。 読みながら自分でも考え事はしたけど、他の方と意見交換した方がより考えて、楽しみが増した。 また時間を開けてから再読したい。
- 廣 亜津美@hiroatme2025年3月12日かつて読んだ大人になってから読みました。面白くはあるのですが、子供には難しいと感じましたが、どうなんでしょうか?ベッポやジジの存在、時間泥棒、そしてカシオペイアなどの暗喩は、読み解くのが大変そう。1986年版の実写映画は、なかなか良かったのですが原作負けに思えます。
- 庭@no3catg2025年3月6日読んでるこどもにほんとうに伝えたいこと、わたしたちもどこか忘れてしまってることありますよね。有名すぎる作品なので何となくストーリーはわかってるけどジジが時折してくれる作り話がどきっとさせられる内容ばかりでとくに楽しい。