
Anna福
@reads--250309
2026年4月27日

鮨
岡本かの子
読み終わった
とても良かった。
福ずしでは、塩さんまの押し鮨のように手間はかかるが値が取れず常連だけに出される味があり、そんな店の日常が生き生きと描かれる。
だが最も心に残ったのは、常連客中年紳士湊の語る思い出。
拒食に苦しむ幼い湊のために、母が新しい道具を揃え手品師のように鮨を握って食べさせる場面。おどけながら子を励まそうとする姿に強い愛情と温もりを感じた。
看板娘である女学生ともよの心情も秀逸で、短いながらとても心に残る作品だ。
自分の寿司屋の思い出が引き出される。鹿児島では、〆は玉子じゃなく穴子なのにはびっくりしたよ…




