
socotsu
@shelf_soya
2026年4月27日

らんたん
柚木麻子
読み終わった
恵泉女学園創設者の河井道があの時代のたくさんの著名人らと関わって学校の創設から運営に奮闘する様子が気になってどんどんページをめくってしまう朝ドラテイストの小説。戦後マッカーサーの側近に天皇の戦争責任について意見を求められ、結果的に天皇制を維持する流れに道が関わる発言をする場面で有島武郎の亡霊が登場し、本当にそれでよかったのか?家父長制の維持にもつながるのでは?と葛藤させるのが柚木さんっぽい。そんなに出番はないけど、キリスト教主義の女性らのやり方に異をとなえる山川菊栄の立ち位置がよかった。この流れで犬養毅邸に行くなら石井桃子と犬養道子は出てくるだろうと脳内早押しクイズが開催されてしまうし、初めて読むのに「欧米の児童文学は女の子が意味なく死んだりしないしいきいきしている」という台詞をさまざまな登場人物が入れ替わり立ち替わり口にする小説への親しみがありすぎる。


