
くるっくー
@reads-54321
2025年3月18日

観光客の哲学 増補版
東浩紀
読んでる
読書日記
補遺 第9章読了。
タッチパネルの触視的平面。
なるほどなあ。
確かにデバイスによって思考や認識の形態が変わってしまうってことはあるかも。
人間はこの形だから高度な文明を築けたって説もあるし。形は実は思ったより決定的な要因なのかもしれない。
ということは、AIや水槽に浮かんだ脳は肉体を持たないとシンギュラリティは起こせない…のか?
『サーチ』の話は恵まれた人の話だなあと思った。
若く、肉体的にも経済的にも損なわれていない人の世界観だ。
生きるのに人の手が必要な肉体的な弱者になると、PCの画面だけに生息するわけにはいかない。
食べるのにも寝起きにも排泄にも人の手を借りなければいけなくなると、そんな電脳空間だけで暮らせない。
そうか、人類は早く肉体なんかなくしてしまえばいいのか。
そうすれば、介護とかいうめんどくさいことも存在しなくなる。
すべて肉体があるからいかんのだ。
という考え方もあるな。
早くAIに支配されて電気的な信号だけの世界になればいいんだ。あらゆる苦悩がなくなるぞ。
なんというSF。
あずまんは、そうじゃないだろと言っているようだが、私はそうであってもいいなと思っている。
どうせ地球だってあと45億年したら消えるんだし。


