
希麗
@xili_25
2026年4月28日
ガーデン
千早茜
読み終わった
その場の匂いや空気や湿度まで伝わってくるような作品だった。描かれる植物たちの生命力があまりにも生々しくて少し恐ろしく、緋奈が鉢の中で育てられている植物の根張りと箱の中の自分を重ね合わせて羽野の部屋に言及するシーンは冷たさと体液のような生ぬるさを感じた。
主人公の感覚に少し共感する部分もあって、それはどこまでいても自分が優位でいると信じて持てる荷物しか持たない‘’お姫様”な部分が重なるからだと思うと、見つめるべき私の中の小さなほぼ黒く見える葡萄たちが浮き出てくる気がした。
淡々と進む物語。返却期限間近で一度読むのを諦めようと思ったけど、結局無理やり時間を作って読み切った。
『小石川植物園』 GW明けに訪れようと思う。
