もぐもぐ羊 "背表紙の学校" 2026年4月28日

背表紙の学校
背表紙の学校
奈倉有里
今日もとっておきのエッセイを読む。 奈倉有里さんのエッセイはふわふわのおふとんのような包容力があって、読んでいて気持ちが軽くなる。 「覚えておくこと」は「記憶をとっておく」ことなんだなぁ、などと感心しながらそのやさしい文章を読みすすめる。 気に入ったのは「きのこと詩を狩る」だ。 ロシアの詩はきのこ狩りに行きたくさせるらしく、詩を引用しながらさまざまなきのこについての説明があるのだけど、ロシア語名と和名がしっくりこないきのこの名前はロシア語の意味を踏襲した名前を紹介したり、とても自由だ。 和名とは別の名前をもらって、二つ名を持つきのこ、素敵だ。 以前、友だちときのこ狩りならぬきのこウォッチングをしに小雨降る森の中を歩き回ったのを思い出した。 木の洞に生えてた立派なまいたけはスーパーではまずお目にかかれない巨大さだったし、ベニテングタケを真っ白にしたようなきのこの群生は白さのせいで発光していたように見えた。 倒木に生えてたビエネッタ(アイスのケーキ)みたいな層になってるきのこや、ノウタケなど名前がわかってもわからなくても見つけるたびにテンションが上がった。 こういう楽しかった記憶をとっておいてたまに思い出して味わうのもいいなと思った。
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