
ほしの
@urmybluemoon
2026年4月26日
魚神
千早茜
読み終わった
生きていたいと願うことはあまりないのに、こういう、魂が震えるような、愛おしい作品に出逢う度、ずっと生きてはいけないことが悔しくなる。あたしが死んだあと生まれる作品たち、生きている間に触れられない作品たち、くやしい、恨めしい、かなしい。けれど、千早茜さんが紡ぐ文章をいま、生身で触れられることや出逢えたことがうれしい。またひとつ、愛が募りました。読んでいると心から、身体まで透明になって、文章のなかに溶け込んで、世界から存在しなくなる感覚、心地良い。
ぐっと堪えていて、でもその素振りを見せずに涼しい顔をしていたのに、ひとたび触れてしまえば耐えがたいとでも言うように顔を歪めて、求める指先。なんて艶っぽいんだろう。そこまでしてくれないと、触れてほしいくない、触れられたくない。たやすく手に入れようとしないで。やすくない。
