いち。 "火のないところに煙は" 2026年4月29日

火のないところに煙は
「火がないと思い込んでいても、煙はすでに迫っているのかもしれない。そう思わずにはいられなかった。」 短編集だが、どの話においても「日常に起こる怪異がベースとなる一貫性」があり、平穏が嫌な気配とともに塗り替えられていく様は怖くても続きを読まなくてはと思わせてくる。現実か創作かの境目があるように見えるが、それすらも考えるべきではないのかもしれない。まさかと思う展開が何度も味わえる傑作。
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