
そら
@chiaki91y
2026年4月28日
黄色い家(下)
川上未映子
文庫本になったので。
貧困家庭で生まれ落ちた主人公が必死に頑張って生きているのにどんどん状況が悪化していっているのが辛い。
貧しいのは本人の頑張りが足りない、じゃあないんだよというのを痛感する。
こういうこと言う人は是非一度読んでみてほしい。
貧困層と富裕層の違いなんてたまたまで理由なんてない。だから生きるためにしょうがなく富裕層から金を引っ張ってるだけという論理はどうしようもなくここで生きる人たちにとっての真理なんだろうな。
ヤクザが必要悪という理論も、ヴィヴや映水やその兄弟の結末を思うと理解できるところがある。
何か問題ある起きた時に、警察に言えば良いのにとおもってたけど「警察とかない」んだよな。
間違いなく花は頑張ってた。できる側として責任感持って仕事もこなしてた。でも一向によくならなくて「みんな、どうやって生きてるんだろう」が辛い。
藁にもすがる気持ちで「黄色」信仰してたんだよね。
初めは、黄美子さんが豹変して変な信仰で皆を洗脳する話だと思ってた。読み進めてたら、洗脳して支配していくのは花だった。
なんで支配者が気持ちに波があるのか、それにもちゃんと理由があって、皆のためにやってるのに友達たちには理解されずあの裏切られ方は心が壊れるな。
最後バタバタと出ていく中で、結局弱い者が一番貧乏くじ引くんだよなと思った。
映水、花が罪悪感に耐えきれず電話するシーン、あんなの色々思うことがあるだろうに花に何を責めるわけでもないの器の広い男だよな。どうしようもなくて苦しかった。






