

そら
@chiaki91y
三宅香帆さんのお陰で最近また本読むのにハマりました 最近でた本を中心に読みがち。読んだ本の事忘れたくないので感想書き始めました。
- 2026年5月20日
星々の舟村山由佳読み終わった『PRIZE』とか『ロウアンドロウ』で村山作品の面白さに気づき、直木賞受賞作品ということで買ってみた。 導入が、どういう話か読めなさすぎて何度か挫折しそうになった。笑 この家族それぞれの目線で語られる、家族と人間の業と痛みって感じの話だったなぁ。 ほんとこの作者、人間の弱さ、どうしようも無さについてグロテスクに描けるのすごいなぁ。 でも、後書きにもあるように、確かにどうしようも無いんだけど救いがあるのがいいな。 - 2026年5月17日
ノスタルジア島本理生読み終わった読書垢の人が最近よく読んでるの見て買ってみた。 島本理生作品は読むの2作目。 男女の関係について、さらりと書かれてるから読みやすい。 川名くんとはどこまでも分かり合えない、「相性が悪い」とはどういうことかを丸1冊かけてわからせてくれる本だったな。好きなのに、お互い違うやり方で傷つけ合ってた。 Aとはお互い似た人間なのに、だからこそ上手くいかなかったというか、A自身の性質というか。こちらも心が痛いな。 紗文が生い立ちやAとの別れからなのか、川名くんや創に対して回避行動してしまうのは切ない。 ただ創に関しては、本当に紗文の事好きなのか…?紗文、この状況は倫理的にいいのか…?という気持ちが最後まで疑問として残ってしまった。笑 アラフォー紗文と、イケメンかつ素直な創の恋愛( ?)はちょっと漫画読んでるみたいだったな。笑 後わたしには、並行世界の話が出てくるのは結構衝撃というか意味が分かりきらなかった。 - 2026年5月11日
- 2026年5月9日
ノーメイク鑑定士石田夏穂読み終わったお仕事小説、というキャッチコピーに惹かれて購入。 めちゃくちゃ面白かった! 小説家って社会人経験ある人が少ないから出版社と小説家の話はすごくリアルだけど、それ以外の理不尽さが語られること少ない(私が読んでるのが少ないだけかも)からこういう真っ向から会社の中で起きかねない話が描かれてるのがとっても面白かった! 『おいしいごはんが食べられますように』も好きだったけどね。こっちの方が、サラリーマンだからこその理不尽さを感じるかも。 やっぱり会社は「多様性」「WLB」「働き方改革」「コンプラ」とか掲げつつも、どこまで行っても普通の人が理解できる範疇の個性しか認められてなくて不自由なんだよな。笑 HANAの「My Body」を感じるテーマの短編とかもあって全話面白かった。言いまわしとか、皮肉めいたオチとかも面白かったな。 - 2026年5月6日
蜜蜂と遠雷(下)恩田陸読み終わった表現が美しすぎて何故か泣きそうになることが多かった。恩田陸さん読んだのこれが初めてなんだけど、これは引き続き絶対読みます。 クラシック知らなさすぎて出てくる題名をYouTubeで探して流しながら適当に想像して読むのがほんっとうに楽しい読書体験だった。 風間塵と永伝亜夜の天才同士のセッション良かったなぁ。対比して明石の、コンテスタント一覧の写真の上に1つついたリボンに感慨深くなってるところが、凡人の自分はこちらに親近感と切なさを感じてしまったな。 亜夜とマサルの出来すぎストーリーもなんか程よくてニヤけた笑 亜夜が惹かれつつも冷静なとことか、マサルの演奏の良さを色々抜きにして的確に伝えてるとこが良かった。 本選の描かれ方も良かったなぁ。 マサルと塵は演奏中の、亜夜は自分の番までの自省を書いてサッと終わるとこ。結果発表をサラッと書くとこ。 おもしろかったー!!! - 2026年5月4日
蜜蜂と遠雷(上)恩田陸読み終わった三宅香帆さんのおすすめかつ、昔から気になってた本ではあったので。クラシックあまり興味なくてなかなか買うに至らなかった本。 もっと早く読めばよかった、、、笑 漫画『ピアノの森』とテーマと描き方は結構似てると思った。コンテスタントと師の関係という意味では『メダリスト』も過ぎった。 4人の主要な登場人物がまぁ魅力的だった。 特に栄伝亜夜が好き。自分に対して素直で筋が通った行動、天才が故の他人ににも自分を着飾らない態度、自分が誤っていたことに気づいて反省できるところ。 高島明石の凡人が故の、凡人としての頂点を目指す楽しさとか「自分がピアノを続ける意義」みたいな誇りを感じる所も良かった。 風間塵は自分の中では、タイプロ候補者の浅井乃我くんだと思って読んでた。笑 自分も幼少期にピアノ少し習ったものの全然クラシックに興味持てなかったのに、この本はピアノに人生を捧げる者たちのいかにピアノを極めることが楽しいのかということがわかったような気持ちになった。 課題曲「春と修羅」の各人の解釈・アプローチが細かく描かれてたのも面白かった!音楽として理解できないからこそ文章で面白さを語ってもらえて助かるなという感じ。 風間塵がなぜ拒絶される場合もあるかについて言語化されてるのも良かった。言葉に出来ない感覚、と言われてもいやそれがわからんから楽しいという感覚も普通の人には難しんだよ笑ってなっちゃうので。 - 2026年5月2日
透明な夜の香り千早茜千早茜作品にハマってるので。単行本で昔買ったけど挫折しちゃって今回三部作目が出るので買い直してみた。 うーん、香りは私もこの香料が好きとかあるけど何故か今作だけはハマらなかった。 多分様々な客の小話的な進み方が単純に好みでは無いのと、主人公の一香の性格が苦手なのと、小川朔の設定がぶっ飛んでるからかなぁ。あくまで私の好みかも。 でもやっぱり状況描写が素敵で色んな香りがした。 夜の香りすら感じられたのが流石でした。 - 2026年4月29日
信仰村田沙耶香読み終わった『世界99』が面白すぎたので。 短編なのでちょっとずつ読んでて今日読み終わった。 『世界99』の前身だなと感じてたけど、『コンビニ人間』もそうだけど村田さんの脳内の一部を見せてもらってるから根底が同じなんだろうな、と最後の「いかり」を読んで思った。 Twitterの世界は外に向かうナイフだから意地悪だなと感じでしんどいけど、村田さんの本は自分に向けて刺した刃が、たまたま読者に深く刺さってしまうことがあるから自分に理由があるしんどさに感じるんだろうな。 希死念慮について、私は昔からピンときてないとこがあるけど、心と身体を同じにしたいっていう感情が少しだけわかる気がした。 「カルチャーショック」が一番面白かった! 何がその人にとって幸せか、なんて自分の判断軸で決めちゃいけないんだよな。余計なお世話でしかないことを常に頭の片隅に置いておかなくちゃいけない。 「気持ちよさという罪」は村田さんのエッセイ(?)なのかな。「多様性」という言葉の排除性を広めてしまった後悔、というのが自分の中で衝撃だった。 - 2026年4月28日
黄色い家(下)川上未映子文庫本になったので。 貧困家庭で生まれ落ちた主人公が必死に頑張って生きているのにどんどん状況が悪化していっているのが辛い。 貧しいのは本人の頑張りが足りない、じゃあないんだよというのを痛感する。 こういうこと言う人は是非一度読んでみてほしい。 貧困層と富裕層の違いなんてたまたまで理由なんてない。だから生きるためにしょうがなく富裕層から金を引っ張ってるだけという論理はどうしようもなくここで生きる人たちにとっての真理なんだろうな。 ヤクザが必要悪という理論も、ヴィヴや映水やその兄弟の結末を思うと理解できるところがある。 何か問題ある起きた時に、警察に言えば良いのにとおもってたけど「警察とかない」んだよな。 間違いなく花は頑張ってた。できる側として責任感持って仕事もこなしてた。でも一向によくならなくて「みんな、どうやって生きてるんだろう」が辛い。 藁にもすがる気持ちで「黄色」信仰してたんだよね。 初めは、黄美子さんが豹変して変な信仰で皆を洗脳する話だと思ってた。読み進めてたら、洗脳して支配していくのは花だった。 なんで支配者が気持ちに波があるのか、それにもちゃんと理由があって、皆のためにやってるのに友達たちには理解されずあの裏切られ方は心が壊れるな。 最後バタバタと出ていく中で、結局弱い者が一番貧乏くじ引くんだよなと思った。 映水、花が罪悪感に耐えきれず電話するシーン、あんなの色々思うことがあるだろうに花に何を責めるわけでもないの器の広い男だよな。どうしようもなくて苦しかった。 - 2026年4月25日
黄色い家(上)川上未映子読み終わった昔単行本買ったけど途中で飽きちゃったのでもう一度買い直した。 冒頭の事件について、完全に自分の第一印象ベースで読み進めちゃった。 貧困とお金盗まれるはセットでよく出てくる話だけどわたしも感情移入しちゃって悔しくて悔しくて読むのが苦しくなっちゃったんだよね。 気楽に生きてるだけで花のお金を取ったりすることは絶対ないってわかる母が、花にお金借りるシーンも心が痛かったな。 母はお金のある人と付き合ったりしたけどそれは母のお金にはならないんだよね。花が、自分で稼いだお金しか信じられないというのを改めて心に刻むことになった事件だと思う。 映水の生い立ちもキツい話だな。みんな、「そうするしかなかった」なんだよね。 花が自分たちのことを「正しくはないけど間違ってない」って思うのはここに生きる人たちの真理なんだと思った。 最近ドラマと『九条の大罪』とか『地面師たち』とか、映画だと『愚か者の身分』『炎上』とかで、アングラの世界を観ることが多いんだけど不条理な現実に本当にやるせなくなるな。 - 2026年4月20日
しろがねの葉千早茜読み終わった千早茜の直木賞受賞作品だったので。 全然馴染みがない題材だったので楽しめるかな?と思ったけどめちゃくちゃ面白かった。 石見銀山で生きる女の一生だった。 男と女それぞれと間歩の関係、男には男の、女には女のそう生きるしかない運命があって、その中で感じる幸せを読みながら感じることができた。 さすが千早茜だ、、、ウメに完全に感情移入してしまって久しぶりに本読んで号泣した。 女になる、というのを花や紅や躑躅を用いて表現するのが美しい。今ちょうど躑躅の時期なので見るたびに思い出しそう。 喜兵衛、隼人、龍、ヨキなどとのウメの関係も良かったなぁ。男と女の関係を描くのうますぎるんだよなぁ。 喜兵衛の父性は、『男ともだち』『神様の暇つぶし』とも似てた。 隼人はいい男すぎる。笑 ラスト、展開がかなり早いけど、人生にとってのメインは若い時で、終盤はあんな感じでぎゅっとした感じに思うもんなのかなと思った。 - 2026年4月12日
十戒夕木春央読み終わった『方舟』が面白かったので。 間違えて『方舟』読む前に読まなくて良かった〜 綾川さんが今回の探偵ポジかぁと思って普通に読んでた。 十戒の指示が長くて詳細すぎてちょっと笑える。 『方舟』の事があるから、全員爆弾エンドも普通にありえると思って読んでたけど、これまた予想もしないエンドだったな〜! この著者の小説って、マーダーミステリーやった後のエンドを楽しむ感覚になる。さぁ何エンドだ?っていう面白さ。 綾川さんの既視感はそういう事だったのか。 これまた解説読んで理解した。犯人が前作からの犯人ってアツいね。 - 2026年4月10日
熟柿 (角川書店単行本)佐藤正午読み終わった本屋大賞ノミネート作品だったので。 過去の過ちを償った後の人生、各章の終わりごとにあり得そうな不幸な出来事が起きて終わるので心が痛くてしょうがなかった。 でも何とか読み進められたのは、この本のタイトル『熟柿』だからなんだよね。熟した甘い蜜が待ってるかもしれないという気持ちがあったから。 本当に最後に希望が見えるエンドで良かった。一番甘い甘いタイミングの数時間だけ切り取られてるのが本当に良かった。 久住呂さん親子が良かったなぁ。娘の「ひそかに」が可愛すぎるし、お母さんの各方面に真剣に向き合ってるところが好き。 元旦那が打ち明けるシーン、キツかったな。 どちらの立場であってもどちらの考えもわかる。 個人的にはこれが大賞取って欲しかったな。インザメガも好きだけどさ。 - 2026年4月6日
憐憫島本理生読み終わった初めてこの作者の本読むかも。 心情の機微を書く女性作家の小説ばっかり読んでるから男性でそういう人いない?ってAIに聞いて勧められたので。 憐憫、あわれみについて考えたの真剣に初めてかもしれないな。大人になったんだな。 主人公なのに主人公の心情や会話は少なくて、場面もどんどん変わっていって不要な箇所はかなり省略されてるなと思った。 さらに柏木さんも掴めなさすぎて怖かったけど、次章と解説でそういう意味かと納得した。 解説が、本当の意味で解説として機能してて助かった。笑 - 2026年4月1日
男ともだち千早茜読み終わった『神様の暇つぶし』でハマったので引き続き。 千早茜作品ってなんでこんなに没入できるんだろうな。神名としての経験が自分の中で一記憶としてある。また没入体験したいから引き続き読もう。 神名に結構共感するところもあるんだけど、私なら真司は絶対に選ばないな。笑 私にはハセオみたいな男友達はいないので、ハセオっているのか、、、?って思ってたので、後書きの解説でその点に触れられていてとても良かった。 - 2026年3月30日
読み終わったClaudeに最近読んだ本教えて、私が好きそう且つまだ読んだことない作者という条件で出てきた一冊。 面白かった〜!!!!!一気読みしてしまった。 会社とか社会で味わう、うわぁぁとなるシチュエーションが凝縮されてた。 よくこんなに色んなパターンのヒュッとさせ方できるなぁと心が忙しかった。ずっと顔を顰めながら読んでた。笑 基本的に、料理とほんわか淡い色合いの表紙はほっこり系と見做して読まないようにしてる(好きなテイストではないから)んだけど、これはそれで読まないなら損してるからぜひ読んで!って激推しされた本だったからこういう出会いもあるんだなーと。 今並行で読んでる『批判的日常美学について』で、自炊しなきゃ、仕事しなきゃという「ちゃんとしなきゃ」の圧力について書かれてるテーマとも似てて、そっちも早く読みたくなった。 - 2026年3月29日
デクリネゾン金原ひとみ読み終わった引き続き、金原ひとみにどハマりしてるとこに文庫本の新作を発見したので。 毎日移動時間でちょびちょび読んでたので、志絵と蒼葉との生活を覗き見して一緒に生活してる気分になった。笑 自分の感情に素直に生きている主人公の志絵を見ていると、読んでる自分の感情も強く出てきて、自分って以外とこういうこと思うんだなと相対化できて面白い。 個人の問題とわかっていても、不倫への拒否感と子供や恋愛に対する感覚に対して理解がしがたいなと思ってしまった。 特に印象的なのは、編集者同士の映画に対する感想で、あれは正しさの誠実さに依拠している。あんなのフィクションじゃない。教科書に任せておけ。(ニュアンス)だな。 主人公と同じくハッとした。わたしは個人的な、正しくない物語が見たい。 - 2026年3月25日
ありか瀬尾まいこ読み終わった本屋大賞ノミネートで気になったので。 瀬尾まいこ作品だなぁという感じ。 『幸福な食卓』が実家に置いてあって勝手に読んだのが初めてで、その後3作くらいだけ読んでる。 私は小説にほっこり感を求めてないのでまぁ多分今回もnot for meな作品なんだろうなとは思ってて実際そうではあった。 周りに都合の良い登場人物がたくさん出てくるからこそ、実母との都合の良くない展開が際立ってよかったな。 主人公が何度も何度も、実母に対して虐待されたわけでもないしって言い訳してるのが堂々巡りの思考でこれまでもそうやって納得させてきたんだなと切なくなる。 ラスト、もう少し実母に余裕がなかった話を聞いて、お互いの分かり合えなさを感じたかった。 - 2026年3月21日
あの子のかわり紗倉まな読み終わった表紙が可愛いから買ってみた。この作者は初めて読むな。 うーん、妊娠小説かと思って読み進めてたけど何を伝えたかったのかわからい話だったな、、、 何も解決していないし、何が苦しいのか語られてなさすぎて読者に委ねすぎでは?って思ってしまった。 二人の関係性に共感も納得も希望も無くて読後感がイマイチだった。 まぁこれは自分はシスターフッド物が好きだから合わなかっただけなのかも。 もう少しテーマか登場人物の言葉に共感したかった、もしくは新しい視点か表現の美しさか何かが欲しかった。あくまで自分の感想です。 - 2026年3月17日
対岸の彼女角田光代読み終わった数年前に買って、あまりの主人公の暗さに一度挫折して処分してしまい、もう一度購入してようやく読み切った本。 途中までは、専業主婦が仕事初めて人生好転するシスターフッドものね、2007年初版だしこれが出た頃はこの手の題材って新しかったのかなぁくらいに思ってた。笑 読み進めてると、立場の違う女同士は分かり合えないって展開になってきて驚いた。と思ったら…というラストで振り回された。 絶妙に人をイラつかせる会話がしょっちゅう出てきて面白かった。 最後の森絵都の解説の言葉が良かった。 私は「爪痕を残す」って思ってたことを「鋳型を穿つ」って表現されてた。
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