
もちこ
@mochiko24724
2025年3月19日

図書館の魔女 高い塔の童心
高田大介
読み終わった
歴史小説のような格調高い文体に圧倒されながら読んだ。
「起こらなかった出来事」=歴史や記録には残らない。だから、そんな可能性があったことさえ、人々の記憶には残らない。
だけど、「起こらなかった」理由の裏には、多くの人たちの努力と知恵が働いているということを気付かされた。
本書の中で起こらなかったのは、大きな戦争。
現実でも、今こうして日本で平和な日々が送れているのは、誰かの多大な労力によってもたらされたものかもしれない。
「平凡な毎日が幸せ」とはよく聞くが、その裏で工作されているかもしれない大仕事を、この小説で目の当たりにした。





