
Tomy
@books_tomy
2026年4月29日
藍を継ぐ海
伊与原新
読み終わった
心に沁みるいい話ばかりだった。
『夢化けの島』は世代を超えた陶芸家達による器にかける夢のお話でとてもロマンがあって読んでる最中熱い思いが込み上げてきてたまらなかった。合間に挟まれる岩石学の観点がそのロマンをいい具会に引き立てていて良かった。
『祈りの破片』は原爆という理不尽かつ悲惨な出来事に感情の発露ではなく科学の力でもって報いようとする加賀谷氏の思いの強さに圧倒されたし、その祈りが届きますようにと願ってやまなかった。
上記2作以外もとても面白かった。
どのお話も主軸のストーリーに科学がとても心地よく寄り添っていて著者の真骨頂だなあと思った。
巻末に参考文献がたくさん書かれているのも「たくさん下調べしてから執筆したんだろうなあ」と想像できて創作に対する真摯さを感じるし、読んでいる最中に感じる安心感に繋がっているのかなあと思う。




