
時間のかかる読書人
@yoko45
2026年4月30日
モモ
ミヒャエル・エンデ,
大島かおり
読みたい
@ 自宅
是非とも読んで欲しい本の第一は、講義の中でも出てきたドイツの童話作家ミヒャエル・エンデの『モモ」です。講義で話題にした「自由の牢獄」は、哲学的な寓話で、難解な部分もありますが、こちらは、豊かな物語を含んだ童話で、誰でも読めるものです。しかし、とても深い内容をもっています。タイトルの「モモ」は主人公の女の子の名前。『モモ」の主題は、「時間」です。この童話は、「自由の牢獄」とも共通する問いを背景にもっています。「自由の牢獄」は、あまりにもたくさんのドア、あまりにも大きい自由が与えられたがために、かえって自由を失う男の話でした。これと同じことを、「時間」と関係づけて考えているのが、『モモ」です。私たちは普通、一つひとつのことを、たとえば仕事や勉強をできるだけ速く効率的にこなせばこなすほど、よりたくさんのことができるようになり、自由も大きくなる、と考えています。だから、速くやろう、無駄な時間をなくそうと努力します。しかし、ほんとうにこれで、人はより自由になるのか。これが、「モモ」の問いです。