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@bunkobonsuki
2026年4月30日
文学は何の役に立つのか?
平野啓一郎
古典、漢文、文学など国語に関する科目は、不要論にさらされる宿命にある。「それが何の役に立つんですか?」という問題提起がつきまとう。
その問いに小説家・平野啓一郎が答える。
講演で、評論で、あるいは弔辞で。
本書に弔辞が付されているのは、タイトルへの答えだと私は思っている。人は事物や現象に対して言葉でもって対処することがある。人が亡くなったとき、ただ滂沱の涙を流すのみならず、なぜ別れの言葉を告げるのか。
文学が役に立つのは、言葉でもって物事に決着をつけるときである。弔辞は一種の決着である。
