shir
@ho01ki30
2025年3月24日
六の宮の姫君
北村薫
読み終わった
菊池寛。名前だけは知っていた。三谷さんが菊池寛賞を取っていたということとが芥川龍之介にまつわる最も大きな知識だっただろう。
本作を読み、文豪菊池寛というより一人の人間としての菊池寛が見えた。
具体的にどのような人であったかをここに記すことはしないし出来ない。
この本は菊池寛や芥川など、本の時代を作り上げた人々の作品や書簡のやりとりから謎を紐解いていく。
僕は日頃、本はあくまで物語、完全なるフィクションとして捉え、内容を作者に投影することは滅多にないため、<私>が菊池らの作品から人に思いを馳せ、静かに丁寧に分析をしていく様子は新鮮であり心地良かった。
円紫さんと私シリーズ4作目。このシリーズを読む度に書いているような気がするが、落語の、特に本作については文学についての教養があれば何倍もこの作品を楽しめるのだろう。
ほとんど文学を知らない自分がこんなにも楽しめているのだから、もし知っていたとすればなおさらだ。
