miko "君のクイズ" 2026年4月30日

miko
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@miko88
2026年4月30日
君のクイズ
クイズに答えるごとに「ぼく」こと三島の人生に対するクローズアップが入っていき、「万物を問うクイズの答えが都合良く自分の人生を構成していることあるか?」という疑問に対して、「(生放送という形式であるがゆえに) そのように仕立てられた番組である」という解答が与えられるのは気持ちがよかった (あと中盤まで、三島が自分の正解に対しては己の人生を持ち出す一方で、相手の正解に対してはクイズプレイヤーとしてのロジックを持ち出すドライさにちょっと笑ってしまった) その解答を前提に「演出面の不備」を番組がアナウンスした、というのも得心が行くのが面白いなと思う 「番組の絵として面白くなるような作問をする」というのは確かに演出の話に属するものであるように思うし、それを逆手に取って「0文字解答による正解」という「クイズ番組としては物議を醸す結果」をもたらしたのであれば、なるほど「演出の不備」というのは番組側の出せる解答としてそうなるか、という納得感がある 最終的に三島に「クイズとは人生である」という統括を出させた本作が、「本庄絆という人生」を確定しない謎として提示しているように見えるのは、綺麗な締め方だなというようなことを思った 作中でも本庄や坂田の行為を「ヤラセ」として憤る冨塚 (を筆頭としたクイズプレイヤー)、勝手に三島の虚像を仕立て上げるSNSユーザーと「他者の人生」に「解答」を生み出そうとする (気持ちのよい態度とはいえない) 行為が何度か発生していたけれども、「クイズとは人生である」とするならば、「君のクイズ」に解答が与えられようはずもないので ところで本筋と関係ないけど物語作品における「SNSユーザー」のおぞましさの体現ぶりよ
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@miko88
クイズを「手にした情報から世界を狭め (中略) 世界の可能性をひとつにまで絞る」としていたところを最終的に「人生」と締めくくったところ、本庄が「他者の求めのような振る舞う人間」であるとするならば三島の本庄観も当然疑わしくなるところ、読後の味わいが続いていて好きだな
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