
積読山脈
@book_mountain
2026年4月30日
舟を編む
三浦しをん
読み終わった
とても好かった。かなり好き。提出物を終えたご褒美として4時間半かけて最後まで一気に。
熱に浮かされたように、しかし真剣に辞典・言葉に向かう人たちの途方もない熱量を体験させてくれた。どの登場人物も(一人を除き)みな魅力的で、辞典編纂に関わりながら一枚岩になっていく様には強く心が動かされた。皆がみな自身の仕事に誇りを持っていて、私もそうありたいと思わせてくれた。
期間限定の特別カバーだったこともあって今回は本を全く汚さず傷つけず読んだが、そうして正解だったと読了して思う。彼らが長い歳月をかけて編み上げた舟の装幀そのものなのだから。いつもなら捨ててしまう帯も取っておいてよかった。栞まで『舟を編む』仕様で満足度が非常に高い。これは絶対面白いと直感して迷わず手に取った過去の私を褒め讃えたい。
解説は岩波書店辞典編集部の方が書いていて、確りとインタビューをして描かれた世界だったのだと感心した。また、彼の言葉にも辞典編集に携わる者の意識と気概を感じた。関係者の皆々様、この上ない楽しい体験をありがとう。
「辞典を、言葉を「正しさ」の枠に押し込めるよりも、もっと自由に言葉を使うために使ってほしいと常々思っている」 解説より 頁334




