舟を編む

133件の記録
- 夜@butiloveu2025年8月23日買った読み終わった「辞書は必ずしも万能ではないと知り、荒木は落胆するどころか、ますます愛着を深めた。かゆいところに手が届ききらぬ箇所があるのも、がんばっている感じがして、とてもいい」 私は約款を読むときにこの感覚を抱くのだけれど、同じような感性の人がいることが嬉しかった。 「多くのひとが、長く安心して乗れるような舟を。さびしさに打ちひしがれそうな旅の日々にも、心強い相棒になるような舟を」 「そういえば西岡さんにも言われたことがあります。『その辞書を引いたひとが、心強く感じるか想像してみろ』と。自分は同性を愛する人間なのかもしれない、と思った若者が『大渡海』で『あい【愛】』を引く。そのときに『異性を慕う気持ち』と書いてあったらどう感じるか。」 言葉というものについて悩むたび、それがひとが使うもの、用いるものであるという認識がぼやけていく。思考や、意思や、経験といったものと密接不可分だからだ。けれどやはり、言葉はひとが用いるものなのだ。それを忘れてはいけない。 登場する人たちの、辞書や仕事に懸ける想いの熱に当てられた。仕事のうちには人がいて、仕事の先にもひとがいる。何の仕事をするにしてもそれを考えていたい。
- はな@hana-hitsuji052025年8月22日かつて読んだふと思い出したまたいつかお仕事がテーマの本もとても好きなんだけど、これは自分が好きな本や言葉や自分自身が欠点と感じている部分、価値観にもまつわる物語に思えて、全く他人の世界なのにどこかで自分のことのような感覚もあり不思議にページをめくる指が止まらなかった記憶。 こういう心持ちで働いて、こういう人たちに教えられたり受け入れられたり、自分もまた相手の世界を自分とマーブルにしていけるような、そんな仕事がしたいと思った。 侵入しすぎたり干渉しすぎたり、困ったり傷つけられたり、ひどいことを相手に対して思うことにすごく疲れていた時にこの本を読んだ。 今思うと、何かが弱ったりへこたれそうになった自分の前に、必ず本が現れているような気がする。 私を大笑いさせ鼓舞して、悲しさをしっかり認識して涙したり、自分の心の中にある理想のような希望みたいなものが文章として具現化されているのを読んで心が震えたりして、そこからまた次の日を重ねていけて今日の私がいる。 この本を読んだときは、言葉や日本語がもっと好きになった。 何に対して誠実でありたいのかを深く考えた。 お出かけして歩いているだけで、目に映るものは全てひとの仕事なんだと目が留まるようになった。なんて素敵な。
- yuki@yuki02172025年8月22日かつて読んだドラマを観終わったのですが 多分映画も観たのですが そして本も読んだことあるのですが 改めて読み直したいと思ったので ここにメモ。 言葉を大切に発したくなる 言葉に気をつけたくなる なんとなくで使ってる言葉を辞書で調べたくなる 紙の辞書を使いたくなる
- 麻杉@asasugi_03062025年8月15日読み終わったBSでドラマ化した時に購入して、 そのまま積んでいた本。 地上波最終回前に読む。 荒木さん怒りっぽい?西岡は悩む、 そして再点検作業は地獄の合宿となる。 10年の世の流れを感じる。
- あやじるし@ayako06162025年7月29日読み終わった@ 自宅やっと読了。この世界観にいつまでも浸っていたかった。ドラマのラストも楽しみだが、久しぶりに小説のラストに涙してしまった。 当然の事ながら辞書を購入。
- ウタカタ@uta-ka-ta2025年7月11日読み終わったかつて読んだドラマ放送を機に再読。何度読んでも、辞書づくりに、言葉を追いかける姿には胸が熱くなる。久しく辞書は引いてないし手に取ってもいないけど、どれだけインターネットで言葉や言い回しを調べられようが、AIが文章を作ってくれようが、人の手で作られた辞書にはきっと敵わないんだろうな。そうあってほしい。
- ふくだ@fkdaaaaaaaa2025年7月8日読み終わったやっぱり三浦しをんさんの文章は読みやすくて好き。 読みやすいからこそ、物語の中で作者が伝えたい(であろう)芯の部分にきちんと触れることができるため、印象にも残りやすいし、感情も揺すぶられる。 また、登場人物を雑に扱ったり、無駄に増やすこともせず、一人ひとりに物語を通した役割がきちんと与えられてるのも素晴らしい。 しかも、どの登場人物にも自分と重なる要素があることや、内と外、正と負など、個々の人物を様々な角度から描写してくれるため、登場人物が非常に魅力的に映る。 三浦しをんさんは、そんな登場人物たちの苦悩や葛藤、喜び等の感情や、そこに至るまでの過程を丁寧に描写してくれるので、こちらが置いてけぼりにされる瞬間がなく、読み手としてストレスを感じないのが嬉しい。
- たなか@aaaaaa_paru2025年6月12日買った読み終わった大きな事件が起きるわけではないけれど、パートごとに視点が変わっていって飽きずに読むことができた。 登場人物みんないい人でじんわり心が暖かくなる物語。
- 歩@takeastroll2025年5月24日読み終わった映像化するたびに読みたいなあと思っていて。 もし進路の定まっていない高校生の頃にでも読んでいたら、言葉の力を真っ向から食らっちゃって、文系に進んでた可能性すらありますね、ってくらい、情熱溢れる青春お仕事小説だった。。わたしも自分の仕事に誇りと熱をもちてえです。人間関係に苦悩する馬締さんにも、打ちこめる人に嫉妬や羨望を向ける西岡さんにも共感した。辞書に限らず、関わった人の魂の結晶が、ひとつの商品・作品として世の中に出て、誰かのもとで残り続けるって尊いなあ。ちょっと羨ましい。
- Hoshiduru@lilimoe2025年5月19日読み終わった辞書が国家による編纂がなされなかったという流れでの言葉が印象的だった、たしかにそうであることで言葉は国家に属さないものとなった(いや、方言札や他国への日本語教育を考えると、そうとは言い切れないが) あと私も言語学専攻なんだけど全然違うよな〜〜と思ったり まじめはきっと文学部の言語学科(国語科)かな、理論言語学(狭義の言語学)やってた人間はそわそわしてた でも用例採集は好きだよ
- あおい@booklover_aoi2025年4月13日読んでる読み終わったKindle Unlimited@ 自宅2025.4.13読了。 言葉の海に漕ぎ出した主人公とその周りの人たちのお話。 数年前に映画を観て気になっていたのですが、Kindleで数年積読にしていてやっと読みました…笑 登場人物の言葉の選び方が辞書編集部らしくてとてもよかったです。 私はこんなにずーっと一つの目標に向かってこつこつ取り組むの気質的に無理だなと思うので、こういうお仕事されている方を尊敬します。 辞書としての紙、装丁など、辞典として記載する内容の選定以外にもたくさんのこだわりが詰まっていたんだなということを学びました。 子どもの頃に辞書読むのが好きで、小学校高学年の数年くらい、本気でお小遣いで広辞苑買おうか悩んでたことを思い出しました笑
- am@riramaq2025年4月1日読み終わった色々な人の目線で物語が語られるからこそ、ひとりひとりの辞書に込める想いがリアルに感じられて話が進むたびに密度が増していく。 終盤は読みながら泣いてた。映画も観ようかな。 解説まで含めて温かみに溢れる一冊。
- am@riramaq2025年3月30日読んでるかつて読んだ再読。昔持ってたはずなのに無くしてしまって、でもどうしても読みたくて再度購入。やっぱり良いね。言葉に触れるのが好きな人は総じて好きなんじゃないかな。
- 猫@mao10122025年3月5日かつて読んだ言葉の海は広く深い。 辞書を作るまでにここまでの労力と年月がかかるとは思ってもいなかった。学生の頃に使っていた辞書たちことを思い出して、当時の自分に伝えてやりたい。 辞書だけではなく、紙の本の有難みを改めて実感した。これからも本を愛して、慈しんでいきたい。
- 月下の医師@rinrin-11022025年2月3日読み終わったとある出版社の小さな部署で「大渡海」なる国語辞書の制作プロジェクトが始まる。そこに営業部から真面目一徹な主人公・馬締光也が引き抜かれるが、前途は多難であった… 馬締の粘り強い、真摯な生き方に心打たれる。
- まお@mao_ssss2024年4月13日読み終わった電車で前に立った人が読んでいてその場でポチりました。映画があることは知っていたけれど……読んでみたらとても面白い!辞書を作る人たちの情熱が詰め込まれていました。創作だと忘れてしまうくらい。素晴らしい1冊でした。映画も見てみよう。
- バンブーイン・ブルー@_____tk_2017年7月31日かつて読んだ再読予定2017年7月頃、読了。 …という記憶のため、とりあえず記録は7月末としておきます。 "辞書作り"という自分の知らない仕事を知ふことができて楽しかったし、同じ志を持つ人たちの熱心さにはワクワクする。 馬締くんを取り巻く人たちとの付き合い方もとても好き。
- もちごめ@nhn_12151900年1月1日読み終わった自身の仕事と通づるところがあり、苦悩にうぬぅと唸る場面も。そんなうまくいくかぁ!?と思うところは、もちろんあるがそれも小説の醍醐味たろう。映像作品はまだ観れていないので、追々観たいと思う。