三井 "滅びの前のシャングリラ" 2026年5月1日

三井
三井
@0047ab_reads
2026年5月1日
滅びの前のシャングリラ
ずいぶん前に買って途中まで読んで放置していた小説。 時間が空いたので初めから読み直した。 人間の終焉をそれぞれの人の視点から描いていて、それぞれの過去から現在が絡み合い、物語を作っていくところが好きだなと思った。 地球に小惑星が激突して人類は滅ぶことがわかった時、暴力も略奪も当たり前で人は死と不潔に慣れていく。リアルに描かれていて、きっとわたしたちの世界がこうなろうとも、同じように滅んでいくのだろうと思った。 最近人類滅亡小説読みがちだけど、やはり重大なテーマだよね。興味深く読んだ。 ずっと最低な人生だと思っても、最期の最期に幸せを感じることができた。 全てを手に入れた人生を送ってきても、得たもの全てを手放しながら、最後はその人を形作った始まりに戻っていった。 そのまま生きていたら、そうではなかったかもしれない人生の曲がり方だった。 死にたいと思ったり、今日で人生が終われと思うことがあっても、本当に目の前に死が見えることなんてそうそうない。 少し先の未来に死が待っているのに、死ぬために人間は生き続けるんだ、それはおかしくなるよね。その中でも最期の命の燃やし方を自分で選んだこの話の人たちが素敵だと思った。
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