
時間のかかる読書人
@yoko45
2026年5月1日
読んでる
@ 独立行政法人 国立病院機構 埼玉病院
脱錯覚の未熟さによって生じる具体的な状態像
①思い通りにならない場所への拒否感
②不穏感情のコントロールが苦手
脱錯覚に必要な「不穏感情を大切な人との関係性で納める」という経験が少ない子どもは不穏感情のコントロールが苦手になりやすいです。怒りや不満、悲しみなどの不穏感情は「大切な人との関係性で納める」のが基本戦略ですが、その経験が少ない子どもは独りで不穏感情を抱えざるを得ません。結果として、不穏感情を持て余し、不満を感じやすい、感情が爆発する、手が出るなどが多くなりがちです。
よくスクールカウンセラーとしてアンガーマネジメントを求められますが、この経験が少ない子どもほど、アンガーマネジメントの効果も薄い印象です。不穏感情を「大切な人との関係性で納める」という繰り返しにより、子どものこころに「一緒に納めてくれた人」のイメージが染み込み、一人でも不穏感情を消化できるようになります。「一緒に納めてくれた人」のイメージが染み込んでいない状態でのアンガーマネジメントは、不穏感情を独りで抱えてきた子どもに、不穏感情を独りでやりくりする技術を伝えることになりかねないので注意が必要です。
