沙南 "" 2026年5月1日

沙南
沙南
@tera_37
2026年5月1日
葉
太宰治
「死のうと思っていた。ことしの正月、よそから着物を一反もらった。」  とりとめもなく綴られているようで、ひとつひとつが一瞬で過ぎ去っていく短編の連続。  ひらひら降る落ち葉をキャッチしようとして。花びらでも可。すべてを掴むことはできないけれど、掌に残ったものを並べて、ただ眺めているみたいな。走馬灯ってこんな感じかな、と思った。こんな風におだやかで、静かであればいいな、とも。  傍から見ている人の視点で書かれた物語って、なんだか他人事のように感じることもあるけれど、太宰はどうしてこんなにも、読み手を物語に没入させるのが上手いんだろう。日本橋の話とか特に。
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