
加非
@chioneko
2026年5月1日
カササギ殺人事件<下>
アンソニー・ホロヴィッツ,
山田蘭
※未読の方はあらすじすらネタバレになります。個人的には何も知らないまま上巻を読み、即座に下巻に移ることを強くオススメします。
上巻で展開されたアティカスピュントシリーズ最新作、そしてその結末が……無い!?更に編集者の耳にアティカスピュントシリーズ作者が自殺したという一報が入る。しかし、あんな傲慢ちきな作者が本当に自殺なんてするだろうか……?そして結末はどこへ?創作と現実が絡み合うまさかの下巻!
驚いた。下巻を開いた瞬間、私と主人公の気持ちは完全に重なっていた。こんなことがあっていいのか??しかし予想だにしない展開にワクワクが止まらず、ラストまですぐに読んでしまった。
感想としては、ずっとお預けを食らっている感覚が強かった。それが読み進めるパワーにもなるけど、読んでいてモヤモヤする理由にもなった。特に主人公の進退や恋愛事情は物語としては必要なのだろうけど、私が知りたいカササギ事件の結末や作者の死に関してはほとんど無関係なように感じ、強くモヤモヤを感じた。
個人的には下巻始まった時の主人公への共感(カササギ事件の真相を知りたい気持ちや、ミステリー好きならではの探偵役の憧れと現実の乖離)が強い状態のまま、ラストまで走り抜けたかった。
とは言え、アティカスピュントシリーズの作者のやりたかったことや動機はミステリ好きとしては複雑ながらニヤリとさせられるものだったし、全体的には満足感の高い一作だった。

