
kirakira30
@kirakira30
2026年5月1日
戦争みたいな味がする
グレイス・M・チョー,
石山徳子
読み終わった
またいつか
学び!
昨日からずっと読み続けた。
ひとりの女性の「恨」で終わらせるのではなく、様々な差別構造があったことを歴史的な視点、社会学的な視点、ジェンダーの視点などなど「知性」をもって紐解いていく。そこには圧倒的な何かがあった。でも、この1冊が特別なのは、それだけではない著者の母への想いとリスペクトの気持ちがあふれた愛に満ちたものだったからだと思う。著者も研究者としてだけではなく、ひとりの生身の人間として嘆きもがいたこともわかる温度を感じるものであることも大きな魅力のひとつだと思う。
今、この1冊に出会った意味を考えていきたい。
訳者の石山さんのあとがきも素晴らしいとしか言いようがない。
なかったことにされてきた声、抑圧されてきた声がこうして目を向けられるようになってきていて、本当によかったと思う。
・〈恥じることなく、ごま油を使って。ニンニクを入れて。たくさんのニンニクを。それを使うことにも、恥じることはないの。彼女のレシピは、劣っていると貶められてきた歴史に抵抗する、呪文のようだった。〉p402
・〈彼女の生涯を通じて、センテチゲはほかのひとが彼女のためにつくってくれたもの、こころ安らぐ料理のなかでも一番ほっとする、そんな料理だった。〉p403
・〈「でもね、書くことによって、わたしはその意味を変えようとしているの。それを恥ずかしいことばになんか、もうしたくない。その女性は、わたしにとってはヒーローだから」…「ママ……あなたがいままでしてきたことについて、なにも恥じてほしくない。あなたについて、わたしが恥じていることなんてなにひとつないの」〉p410

