JUMPEI AMANO "その土地に雨音は踊る" 2026年5月1日

JUMPEI AMANO
JUMPEI AMANO
@Amanong2
2026年5月1日
その土地に雨音は踊る
思ったよりも身近な事例や話題から始まり、先行研究の整理も面白い。今日は第1章第2節まで。期待の新刊。 〈この批判は「唯一」とされる現実を相対化し、別の可能性をリアルにする。ただしそれは、現実を否認し、空想の理想郷を追い求めるものではない。[...]そうではなく、確かな経験的現実から出発する点で間違いなくリアリズムだが、現実を単一化せず多種多様なものと捉える多元的リアリズム(multi-realism)なのである。本書はこうした発想から、資本-国家リアリズムに回収されない先住民運動の現実を描きだしていく。〉(12頁) 〈だがポスト開発論の核は、開発の多様な実態を明らかにすることではなく、開発中心的な世界観から逃れる別様の社会生活を描きだし、その意義を伝えて拡張させることにある。それこそ、開発が資本主義体制に呑みこまれ、この体制が持続可能でないことが明らかな今日、開発をめぐる批判的研究に課された役割ではないか。〉(16-17頁) 〈重要なのは、国民国家が[...]行政的・法的側面だけでなく、わたしたちの日常的な想像力においても強い拘束力を持つことだ。〉(17頁) 〈アナーキズムは無秩序の思想どころかまったく逆に、「支配を否定しながらいかに秩序ある社会をつくれるか」を追究する。命令体系にどっぷり浸かって生きるわたしたちにとって、この問いに応えるのは簡単ではない。だがだからこそ、問う価値がある。〉(19頁)
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