
夏しい子
@natusiiko
2025年3月19日

悪童日記
アゴタ・クリストフ,
堀茂樹
読み終わった
双子がまるで一人でもう一人はイマジナリー兄弟のように存在感が薄く感じられた。それぐらいに二人はいつも同じ考えのもとに行動してた。
児童小説かのような読みやすさと語り口でありながら
いきなり性的な度キツイシーンが描かれる。
戦争と貧しさと閉ざされた冬に、娯楽は性的なことしか無いのかもしれない。
男が女は戦争を分かっていないと言うが
女は「あんたたちは得だよ、いったん戦争が終わりゃ、みんな英雄、戦死しても英雄、生き残っても英雄、負傷して英雄。それだから戦争を発明したんでしょうが。あんたたち男は、今度の戦争も、あんたたちの戦争なんだ。あんたたちが望んだんだから、泣きごと言わずに勝手におやんなさいよ」には戦地で大変な男たちのこと、もちろん思うのだけど、ガツンときた。



