コー "残穢" 2026年5月2日

コー
@koobs-books
2026年5月2日
残穢
残穢
小野不由美
実際に旅するわけじゃないけど、ロードノベルっぽい感じがする小説だった。 読者から送られた怪談をもとに、同じ場所で似たような怪談を調べて、過去へ遡って何が起きたか見ていく。構成としてはエンタメとも共通点があってアイデアを感じた。 個人的にはあんまり怖さを感じなかった。 それに、ほかのレビューである通り登場人物が多くて読み進めるのが大変だった笑 穢れが感染していくっていう考え方は確かに怖いけど、実際に感染するという実感を感じれるようなストーリーじゃないから恐怖感はあまりなかった。 ただ、あくまで現実のなかでの話のように感じれる書かれ方だったのはすごく好きだった。 実際にはみんな普通に生活していたり、怪談を調べていくうち強くなる体の不調も昔の病気由来だったりと、リアルだった。本当にどこからどこまでが本当にあったことなのか分からない…というか全て本当にあったことなのでは?と思った。 そういう意味では、次に自分が引っ越したり誰かの家に行く怖さが常に付きまとうことになってしまった。 この本を読む前と後で、自分のリアルの生活に恐怖が付き纏うことになる。恐ろしい小説だと思う。 ドラマチックでなかったり、自分の思い過ごしだったり実際のリアルを小説に組み込む小説ってあまり読んでこなかったから、この作者のほかの本も読んでみたいなって思った。 文体は好き。さっぱりしてて読みやすいけど、なぜか人間味も感じれる。
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