
尾高
@otakake
2026年5月2日
資本主義の次に来る世界
ジェイソン・ヒッケル,
野中香方子
読み終わった
一部で語られたGDP成長への執着は成長とイコールではないという論は納得のいくものだったが、二部は首を傾げることが何度かあった。
筆者はアニミズムへの回帰をすることを呼びかけているが、あくまで一神教を軸とした論であり、多神教とアニミズム文化、渡来の仏教を融合して「都合よく」取り入れた日本人からすると、筆者の主張は欠けてる部分(またはあえて論に取り込まなかった)が多いように思える。
理想論を美しく語るために、都合のいい例だけを拡大したようで少々座り心地が悪い。
安全で、社会福祉がそれなりに充実しているにもかかわらず幸福度がずっと低い日本は筆者の論に当てはまらない。
また、国それぞれ、民族それぞれが培ってきた文化や国民性(と括るのは少し乱暴だが)、それぞれの宗教観といったものを加味することなく、経済という尺度だけで展望を語るのはあまりに楽観的すぎる。二部に関しては薄目で読んでいくぐらいの信頼度しかないように思えた。