資本主義の次に来る世界

資本主義の次に来る世界
資本主義の次に来る世界
ジェイソン・ヒッケル
野中香方子
東洋経済新報社
2023年4月21日
20件の記録
  • くりこ
    くりこ
    @kurikomone
    2026年1月7日
    この本のお陰で、1500年ごろまで民衆に共有されていたアニミズム思想が、資本家とデカルトの機械論的自然観を内面化した科学者、そして教会によって、切り崩され、人間以外の物を客体化し、動植物、大気、土地まで搾取する「成長主義」の資本主義が形成されているという事が分かった。 著者は、経済成長をやめ、超富裕層の半分の財産を皆に再配分すること(著者の提案するポスト資本主義は、社会主義に近いのだと思う)を提言しているけど、トランプ界隈見てたらそんな性善説ではうまくいかないのではと気が滅入る。 ただ、「公共財を脱商品化し、コモンズを拡大する」については、『世界12月号』で、アメリカの公共図書館が、反トランプの砦となり、民主主義を死守しているという論考に繋がって興味深い。 「第二の科学革命が明らかにする人間と他の生物との関係」では、最新の科学的発見では、人間が無数のウイルス細菌に支えられてることを示す。「生物が独立した存在だと主張しにくい。その生物がどこで終わりどこから他の生物が始まるかを区別するかさえ難しい」(ジョン・デェプレ)という言葉は、ティックナットハンのインタービーイングを思い起こさせる。 植物のネットワークが互いに警報を発していることや、植物が学習することとかも、皆が知ったらもっと動植物に敬意を払えるし、おのずと周縁化される人への構造的暴力がなくなるはず。この本もっと沢山の人に読んでほしいな。
  • くりこ
    くりこ
    @kurikomone
    2026年1月4日
    p.193まで GDP国内総生産が比較的低いのに、高レベルの福祉政策を打ち立て、平均寿命が高い国が沢山ある(p.180)(コスタリカは、1980年代にGDPが全く成長しなかった(アメリカの1/7)のに平均寿命を目覚ましく伸ばしてる!) p.187 人間の幸福の本質は内在的価値(思いやり、協力、コミュニティとの繋がりを体現しているか)を感じられるかで決まるとのこと。コスタリカでは優れた医療制度だけではなく、コミュニティ内での人々の絆が深いというところを読むと、構造的暴力を生む資本主義的価値観が浸透する前のアニミズム思想は、繋がりを重視するのだから、やっぱ共同体の再生が大切やな・・・と改めて思う。これは、1994年にジェノサイドがあったルワンダでPTSDの治療を、個人のトラウマ治療ではなく、共同体再生に力を入れているというところと関係していると思う。 「経済成長を続けることにより不平等、政治不安を助長し、過労、ストレス、鬱、公害病、糖尿病と言った病が蔓延する」というところを読んで、高市政権が打ち出している社会保障費を切り崩す政策を思う。高額療養費見直し、OTC類似薬保険外しと言った社会保障費を切り崩す政策で、日本人の寿命縮まるだろうな・・・。
  • ヒデ
    @hidechan
    2026年1月4日
  • くりこ
    くりこ
    @kurikomone
    2026年1月3日
    第一章の続きを読んで考えたこと ピーターティールのようなテック系右派の独自のキリスト教的世界観は、「宗教とテクノロジーは相性が悪いですが」と留保を付けて紹介される。しかし、デカルトの「人間を自然の支配者、所有者だとする」価値観を内面化した科学者と、「神の似姿に人は作られた。そして人に被造物(自然)を支配させる」キリスト教が、アニミズム思想を打ちこわし、資本主義を推し進めていったことを読んだら、ティールのような思想は、特別に新しいものではないのではないか?? (資本主義が植民地支配を正当化し、構造的暴力を生産しているのだから、1994年に虐殺があったルワンダでトラウマの治療に個人の治療ではなく、共同体全体の再生に力点を置く試みは、脱植民地化のプロセスであり、反資本主義の運動でもあるという事になる。(『世界12月号』)(そもそもルワンダで共有されている倫理「I am because you are あなたがいてくれているから、私もいることが出来る」は、アニミズムに近いものがある)) 一気に資本主義を打ち壊すことはできないから、小さい共同体を沢山再生させるって言うことがポスト資本主義に移行するための一つの手段ではあると思う。 ーーーーーーーーーーー 「第三章テクノロジーは私たちを救うか」まで読んで絶望的な気持ちになる・・・。地球温暖化の臨界点を超えないために、2030年までにCO2排出量を半減、2050年までに0にしないといけないとのこと。もう無理では??? クリーンエネルギーに変換すると、鉱物(リチウム、ネオジウム、銀など)を大量に使用する上、鉱物が大量に埋没しているグローバルサウスで過剰な採取が起こり、争奪戦が起こると書かれていて、え、まじか、、、と思った。反トランプの民主的社会主義者ゾーランマムダニ氏は、クリーンエネルギーを推進すると公約に掲げていたと思うのだけど、どうするのだろう・・・。先進国の左派が良いこと言っていてもそれが遠くの人を抑圧することになるのでは。何をしても、グローバルサウスの弱い立場の人たちを追い詰めている気がする。
  • 久留
    久留
    @hisadome117
    2026年1月3日
  • 調べたら図書館にあったので今度借りてみよう
  • くりこ
    くりこ
    @kurikomone
    2026年1月2日
    p.111まで 人々が共有していたアニミズム思想を、教会と資本家が壊し、人間と自然を分断させて資本主義がおし進められていたこと(これは、『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』とも繋がりそう。まだ読んでないけど)、デカルトの機械哲学論によって、人間の体自体が商品となり資本主義に組み込まれていることを読んでぞっとする。 第1次トランプ政権からオピオイド依存症が増えているという事は知っていたのだけど、97ページに、資本家が経済成長を求めるためにオピオイド危機が訪れたと書かれていて、病気と資本主義の在り方ってかなり関係ありそうだなと思った。
  • くりこ
    くりこ
    @kurikomone
    2026年1月1日
    経済人類学者のジョイルンヒッケルによる、公正公平が叶った成長に依存しないポスト資本主義について解いた本。図書館で1年くらい待ってようやく借りれた。余り期待しないで読み始めたのだけど面白い。 第一章 多い方がまずしい   p.69まで読んだ 封建制から、資本主義社会に移る過程ですでに資本家の暴力が存分に発揮されていることや、その後、ヨーロッパの資本家が、植民地政策を推し進めながら下級階級をうまく貧しいままにとどめておいて(石川啄木の、「働けど働けど」みたい・・・)、構造的暴力を生み出しつつ自分たちだけ利益を得ているか書かれていて、ぞっとする。
  • moo
    @moo
    2025年11月20日
  • semi
    semi
    @hirakegoma
    2025年8月17日
  • みかほん
    @m_book
    2025年7月31日
  • Blue moon
    Blue moon
    @mimosamimi
    2025年5月25日
  • ræ
    @reaeon01
    2025年5月25日
  • @bibliotheque
    2025年5月14日
  • ぽ
    @osmanthus-
    2025年5月6日
  • たこ
    たこ
    @honmono_tako
    2025年3月11日
    読みたいメモ!
  • Kei Nakao
    @nkei
    2025年3月6日
  • 234
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    @good1231
    2025年3月6日
  • 🌜🫖
    🌜🫖
    @gn8tea
    2024年3月24日
    「1350年から1500年までの革命の時代、上流階級は歴史家が「慢性的な非蓄積」と呼ぶ危機に見舞われた。国民所得(全国民が得る所得の総額)がより均等に国民に分配されるようになるにつれて、上流階級が封建制のもとで享受していた富の蓄積は難しくなった。ここが肝心なところだ。わたしたちは、資本主義は封建制の崩壊から自然に出現したと考えがちだが、そのような移行は起きなかった。資本主義は上流階級による富の蓄積、つまり大規模な投資のために富を過剰に溜め込むことを必要とする。しかし封建制が崩れた後に生まれた平等主義の社会は、自給自足、高賃金、草の根民主主義、資源の共同管理を軸とし、上流階級による富の蓄積を阻んだ。上流階級の不満の核心はそこにあった。 この平等主義の社会が、その後どのように発展していったかを、わたしたちは知り得ない。なぜなら、容赦なく潰されたからだ。貴族、教会、中産階級の商人は団結し、農民の自治を終わらせ、賃金を引き下げようとした。もっとも、そのために小作農を再び農奴にしたわけではない──そうすることは不可能だとわかっていた。その代わりに、ヨーロッパ全土で暴力的な立ち退き作戦を展開し、小作農を土地から追い出した。農民が共同管理していたコモンズ、すなわち、牧草地、森林、川は柵で囲われ、上流階級に私有化された。つまり、私有財産になったのだ。 このプロセスは、囲い込みと呼ばれる。囲い込みによって、数千もの農村コミュニティが破壊された。作物は荒らされ、焼かれ、村全体が破壊された。農民は、生きるために欠かせない資源である土地、森、獲物、木材、魚に近づけなくなった。また、その改革は「所領没収」に拍車をかけた。イギリスやアイルランドではカトリック修道院が解体され、その土地はすぐさま貴族に払い下げられ、そこに暮らしていた人々は立ち退きを強いられた。 (中略) もっとも、資本主義が台頭するにはもう一つ必要なものがあった。労働である。それも大量の安い労働だ。囲い込みはこの問題も解決した。自給自足経済が破綻し、コモンズが囲われると、人々は賃金を得るために労働力を売るしかなくなった。以前のように臨時収入を得るためではなく、農奴制の時のように領主の要求を満たすためでもなく、ただ生き延びるために。要するに彼らは賃金労働者(プロレタリア)になったのだ。世界史上、前例のないことだった。当時、彼らは「自由労働者」と呼ばれたが、この言葉は誤解を招く。彼らは奴隷や農奴のように働くことを強制されたわけではないが、選択の余地はほとんどなく、働かなければ飢えるしかなかった。生産手段を所有する者が、最低賃金を払えばよいとされるのであれば、人々はそれを受け入れるしかない。どれほど少ない賃金でも、死ぬよりましだった。」 「資本主義は並外れた物質的生産性をもたらしたが、その歴史が絶え間ない希少性の創出を特徴とし、破壊的な飢饉と数百年に及ぶ貧困化のプロセスにまみれているのは、なんと奇妙なことだろう。この明らかな矛盾に最初に気づいたのは、第8代ローダーデール伯爵ジェームズ・メイトランドで、1804年のことだった。メイトランドは、「私富」と「公富」すなわちコモンズには負の相関があり、前者の増加は後者の犠牲の上にのみ成り立つ、と指摘した。 メイトランドはこう書いている。「公富は、人が、自分にとって有用で望ましいと感じ、欲するすべてのものから成る、と定義できるだろう」。言い換えれば、豊富にあっても固有の価値を持つもので、空気、水、食料が含まれる。私富も、「人が、自分にとって有用で望ましいと感じ、欲するすべてのものから成るが、こちらは希少性ゆえに価値を持つ」。希少であればあるほど、それを必要とする人々からより多くの金を強奪できる。たとえば水のように豊富な資源を囲い込んで独占したら、人々に使用料を請求して、私富を増やすことができる。(中略)しかし私富を増やすには、豊富にある無料のものを利用する権利を人々から奪う必要がある。結果、私富は増えるが、公富は減る。 (中略) メイトランドは、植民地でそうしたことが起きているのを知っていた。たとえば果実やナッツが実る天然の果樹園を入植者が焼き払ったため、その土地の豊かさに依存して暮らしていた人々は、働いて賃金を得て、ヨーロッパ人から食物を買わなければならなくなった。植民地政府が私富を増やすには、豊富にあるものを希少にしなければならなかった。その典型は、イギリス領インド帝国がインドに課した塩税だろう。インドでは、塩は海岸で自由に手に入れることができた。腰をかがめて海水をすくいとればよいのだ。しかし、イギリスはこれを行う権利を人々に買わせて、植民地政府の歳入を増やした。私富を増やすには公富を犠牲にする必要があった。コモンズは成長のために破壊されたのだ。」
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