
八
@Hachi8
2026年5月2日

どうしても生きてる (幻冬舎文庫)
朝井リョウ
読み終わった
面白すぎてGW初日に一気読み。
朝井リョウにこの手の作品を書かせたら右に出る者はいない。
どれも見事だったが、「健やかな論理」「そんなの痛いに決まってる」「籤」が良かった。
「健やかな論理」はTwitterとニュースの使い方が見事で、最後にそれが何を意味していたのか分かった瞬間はおぉ!と声が出そうになった。
「そんなの痛いに決まってる」は、結婚当初は貯金も年収も夫の方が上だったが、いつの間にか逆転していて妻の方が出世し稼いでおり、優位性を保てなくなった夫が妻に対して欲情できなくなり、自分よりも劣っている女と体だけの関係を持つ話で、うわーめっちゃリアルって思った。
「籤」はラストを飾る作品なのだが、クソ男の描き方が見事。顔しか取り柄のないバイト男も夫もイライラする。
「この世の中には、二種類の人間がいる。生きる世界が変わってしまったとき、自分を変えなくていい人。その人のせいで、自分を変えなければならなくなる人」という言葉が出てくるが、もう本当にその通りすぎて。
男と女とか正社員と契約社員・バイトとかこの世すぎる物語だった。
