きよこ "背表紙の学校" 2026年5月3日

背表紙の学校
背表紙の学校
奈倉有里
勝手にこうかなと言葉を予想してしまわないように、大切に少しずつ読み進めた。 不安なことが多いとき人は今を懐かしめなくなる。心が滑って目に映っているはずの景色が記号にしか思えなくなる。それに気がつけるのは、心が追い付いてだったり、なかなかすぐには気がつけない…。忘れていいことや、考えすぎないでいいことの方が多いのに、どれも手放せない自分がいる。それもふくめて自分だといつか認められるようになりたい。 朝と夕で歩く道を変える楽しさ、道の先に何があるのか考える楽しさ。それを誰かに伝えたいと思う。記憶や言葉など形にするのが難しいけれど大切にしたいものであふれていた。こどものころ学校に毎日持っていっていた教科書のように、持ち歩きたい大切な1冊になった。
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