うゆ "千年の祈り" 2026年5月3日

うゆ
うゆ
@otameshi_830
2026年5月3日
千年の祈り
千年の祈り
イーユン・リー,
篠森ゆりこ
初イーユン・リー。普通に読みやすかった。 どんな状況下にあっても親子関係というのは厄介なものだし、「恋」という一語に括ることのできないその人とその人唯一固有の関係がある。そういう短篇は好きだ。 だがやはり自由に物が言えないということ、常に抑圧され何かからはみ出せば命の危険があるということ、そういう世界で人々が失うもの、遠い世界のSFのようで現実に隣にあるその世界、あるいは近い将来やってくるかもしれないその世界を思わずにいられない。 新しい言語を手に入れなければ、新しい自分にならなければ、自分のことを自由に語ることもできないというのは重く壮絶なことではないだろうか。そしてそれは中国という国の、その言葉や歴史の重さ、深さでもある。その歴史を言語を愛しつつもときにそれらから解放されて軽やかな新しい言葉で喋ってみたいというのも少しライトな意味だがわかる気がする。 イーユン・リーの作品はもう少し読んでみたいです。
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