コー
@koobs-books
2026年5月3日
リング
鈴木光司
読み終わった
エンタメ小説としてすごく面白かった。
ただホラー小説とは何かまだ分からない。読んでて怖くはなかった。
今まで読んできたホラー小説の中では一番怖かったけど、怖かったのは一番最初の智子の部分の描写が怖かったくらいで、それ以降はあまりそこまで怖くなかった。
むしろ、この小説は、愛と友情と勇気の話だなと思ったくらい希望を感じれる話だった。
呪いのビデオという得体のしれない超自然的なもの+1週間というタイムリミット、がギミックとして上質なサスペンスとミステリーとしても機能してるように感じて、エンタメ小説としてすごく面白かった。
もちろん、途中はそういった緊迫感とビデオの謎に押されて、中盤は一気に読まされた。
ファミレスで夜遅くまで読んじゃって、帰り道少し怖かった…
読んでて恐怖は感じなかったけど、やっぱり本能的に刷り込まれていたのかもしれない…
書き味も、エンタメに寄り過ぎないような情景描写や細かい心理描写が描かれていて、味わい深かった。
文自体も分かりやすく簡潔に書かれてて、すごく読みやすかった。認知負荷が少ないという感じではなく、分かりやすい文章という感じ。整理されたきれいな文章だなと思ったので、個人的に好きな文体。
最後の解説読んだ感じ、当時テレビやビデオやネットが普及し始めた時期だったのかな?
そのため、電波に乗ったりデジタル機器を通じるモンスターというアイデアは新しかったように感じた。
新しい技術、得体のしれないテクノロジーから感じる抵抗感や恐怖感をうまく小説にしたから当時最恐のホラーと言われていたのかもしれないと思った。
いまは、ネットが当たり前だし、ネットのウイルスが身近にあるのが当たり前。それにコロナというパンデミックも経験してるから、今読むとそこまで真新しさを感じないけど、当時はすごく近い将来にあり得るような未来として実感持っていたのかもしれないなと想像した。
少し前に、朝井リョウの「イン・ザ・メガチャーチ」読んで、今の時代の流れを上手く描写しているし、直近に自分にあり得そうな未来というか、いまの姿を見せられているようで怖さを感じたけど、それと同じなのかもしれない。
ホラー小説という点に関して、最後の解説書いてた人が、今まで本を読んで怖いと感じことがないと言ってた。だから、必ずしもホラーとは読んでいて恐怖を感じるものではないのか?
オカルトとか超自然的なものを使ったサスペンスなのか?科学やリアルに即したミステリーに対を成すものとして、ホラーというジャンルがある?
その中間としていまの科学から一歩想像の世界に踏み込んだのがSF?
