
不安定
@unstable_okyt
2026年5月3日

買った
読み終わった
@ 神田神保町
先日神保町でおこなわれた古本博覧会に行って、盛林堂書房のブースで購入した本。奥付には昭和55年刊行、とある。1980年、ということは46年前。
ルポライターの雪崩連太郎が雑誌取材で各地を訪れ、その土地に根差した怪異に出遭う。
各話の題は、五百羅漢、鬼板師儀助、三つ目達磨、六本足の牛、色玻璃なみだ壺、からくり花火、小函のなかの墓場…。
ホラーあるいはミステリというよりも、怪奇小説という呼び名がふさわしい。おもしろかった。
一つだけ。
この雪崩連太郎が出会う怪異には必ず女性が関わっていて、そしてほぼ毎回、雪崩は女性と情事に及ぶ。しかもアプローチをかけてくるのはいつも女性の側からで、雪崩はあくまで紳士的に振る舞っているが、結局はお約束のように関係を持ってしまう。
これって、「なぜかモテる主人公」という、凡庸で古びたフィクション全般にありがちな設定じゃないか…と、その点は苦笑を禁じ得なかったけれども、自分が生まれる前に書かれた作品に自分が今生きている時代の視線でツッコミを入れるのも野暮というか、ある意味で傲慢なことかもな、と思った。