コー "文庫版 近畿地方のある場所に..." 2026年5月3日

コー
@koobs-books
2026年5月3日
文庫版 近畿地方のある場所について(1)
面白かった。 ただのホラーじゃなくて、ラストはせつないヒューマンドラマ味を感じた。最後の夜空を見上げる家族の描写のイメージがすべてだと思った。 どこか切ないけど綺麗な話。 ロボットものもそうだけど、人外がモチーフになってるものは人の情を感じる。 これも、家族愛がテーマになってた気がする。 作品の話だと、読んでる途中で先に「残穢」と「リング」読んでてよかったと思った。 この2つと共通点があって系譜を感じた。 地方の怪談がある1つの怪談が元になってるって構想は残穢と同じだし、その元になった人物が「家族が欲しかった」ってところはリングと同じ。 結局、怪談っていうのがそういうものなのかもしれないが… というか、最後の方まで普通にホラーだと思って読んでたけど、最後で急に家族もの、ヒューマンドラマになったから、ちょっと叙述トリックっぽかった。そういう意味でも、すごく趣向を凝らされてて面白かった。 怖さについて言及してなかったけど、今まで読んできたホラー小説全4作の中では結構怖い部類に入る気がする。 色んな人の取材記事やインタビュー内容を読ませる形式だったからなのかもしれないが、何人も同じような怪談を経験してるって思うと、どんどん身近に感じて、本当にあるんじゃないかと思ってしまう。 (それに最後の付録もあるし…) やっぱりそういうリアリティが怖さに直結するな。 あと、残穢を読んだ時に登場人物が多くて読むの大変だったなって思ってたけど、これは過去の記事をインタビュー内容を読む形式だったから、色んな人出てくるけど、覚えないといけない登場人物も少なかったから負荷はなかった。この形式いいな。 (残穢の方は家とか土地についての話だから、人名は必要不可欠なんだけど) 単行本はどうなってるのか気になる。
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