
-ゞ-
@bunkobonsuki
2026年5月4日
NEXUS 情報の人類史 上
ユヴァル・ノア・ハラリ,
柴田裕之
情報とは何か?
一見すると自明のように思えるこの問いを、著者が歴史を通じて解き明かす。情報とは真実を表すものではなく、真実だと"信じる"ためのツールなのだ——情報の見方をガラリと変える、ユヴァル・ノア・ハラリの情報観を詰め込んだ著作。
上巻の本書では、情報という概念が歴史上でどのように作用してきたか説明される。序盤では魔女狩りを例に「情報によってつながり、つながりによって現実を変えていく」様子が綴られる。
本を読みながら、「魔女狩りと金稼ぎは似ている」と思った。魔女も金も現実には存在しない概念なのに、皆が信じているからこそ他の幻想とは違う生々しさを帯びているのだ。
そして、生々しさを帯びた幻想はしばしば人を不幸へ誘う。魔女狩りは多くの無辜の民を犠牲にしたし、金のために不正や悪行をする人々は後を絶たない。

