
naoking
@morgen0655
2026年5月3日
BUTTER
柚木麻子
読み終わった
なかなか濃厚な作品だった。
殺人の容疑で逮捕された梶井の取材を通して、梶井の世間から非難されても生き生きとしている姿に、主人公は一種の憧れを感じるようになり、そこから物語が進んでいく。
本作品ではbutterは生命の輝きを意味していると思う。butterは熱がないと溶けないし、その輝きが生まれない。
自分を労わらずに投げやりに生きるのは、死んでいるのと同じで、そこに生命としての輝きはない。ただ、自分を労るあまり他人を許容しない生き方では梶井と変わらない。
主人公は最後その輝きを他人に享受することを選んだ。これこそが、梶井との違いで作者が伝えたかったことだと思う。





